ひとりアライグマ同盟バナ 朶話事 たわごと

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2002年06月30日(日) 親分大変

昨日読了の漫画

・いしいひさいち「B型平次捕物控」東京創元社

 いしいひさいちというのは、つくづく天才だと思う。
 どうしてこんな下らない、どーでも良い様なネタを何十年と書き続ける事ができるのだろう。

 「B型平次捕物控」は、

   ハチ「親分てーへんだあ」
   ハチ「○○町の○○屋に押し込み強盗が入って、一家皆殺しですぜ」
   親分「なにっ、行くぜハチッ!」
   ハチ「ガッテンだあ」
   女房「おまえさん」
      カチカチ(火打ち石の音)

 のバリエイションが、延々120ページ以上に渡って繰り返されるだけの4コマ漫画である。

 が、いしいひさいちが恐ろしい処は、この救いようの無い程のワンパターンが、
 どうしようもなく可笑しい事である。
 そう言えば「となりの山田くん」のお母さんは、何日かに一回は晩のおかずに悩んでいた。

 そしていしいひさいちのもうひとつの魅力は、登場人物がみな、役立たずである処だろう。
 火炎瓶も鉄パイプも投石も痛いので、カップ麺の空容器をふわふわ投げる「安下宿共闘会議」、
 僅かな兵士の後ろから、炊事班がゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロ付いて行く「一個師団」、
 わけの解らない特技ばかり持っていて、責任を押し付け合っている忍者「お庭番」、
 全て、その情けなさが、可笑しい。

 ちなみにいしいひさいちの4コマは、絵が無くてもセリフだけで充分である場合が多々ある。
 今回の「B型平次捕物控」p172「幕末忍者無芸帖」【十四】なんかがそれ。
   ↓

 「なんと、薩長同盟が成立したそうだ。これは幕府にとっては一大事だ。」
 「ハッ」
 「犬猿の仲のはずがどうしたことか 情報を集めねばならぬ。」
 「両藩に潜伏させておいた『草』をよびもどせ。」
 「実はすでによびもどしてありまして。」
  《なにゅ言うとんなら》
  《おはんのその性格が》
 「土着して犬猿の仲に。」
  ドテ−☆


 是非、現物をお確かめあれ。

***

今日は夏越の祓い。
今日、水無月を食べると、猛暑を乗り切り、残りの半年息災に暮らせると言います。

***

蜂様>
 小学校の時に、さ・さんびゃく・・よんまい・・・ですか!?
 マヂですか?
 それも、じゅぎょうで・・・ですか・・・(絶句)

 恐るべし、三つ子の魂。
 書ける人は根本から違うのだ…と、一瞬萎えそうになりました。
 でも、自分の形は自分にしか無いと信じて、続けてみようと思いました。

 そういえば、あの「アリの漫画」どんな内容だったのかなぁ…(懐古)

羊様>あって良かったね〜! (いや、ホント)


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