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昨日読了の漫画
・いしいひさいち「B型平次捕物控」東京創元社
いしいひさいちというのは、つくづく天才だと思う。 どうしてこんな下らない、どーでも良い様なネタを何十年と書き続ける事ができるのだろう。
「B型平次捕物控」は、
ハチ「親分てーへんだあ」 ハチ「○○町の○○屋に押し込み強盗が入って、一家皆殺しですぜ」 親分「なにっ、行くぜハチッ!」 ハチ「ガッテンだあ」 女房「おまえさん」 カチカチ(火打ち石の音)
のバリエイションが、延々120ページ以上に渡って繰り返されるだけの4コマ漫画である。
が、いしいひさいちが恐ろしい処は、この救いようの無い程のワンパターンが、 どうしようもなく可笑しい事である。 そう言えば「となりの山田くん」のお母さんは、何日かに一回は晩のおかずに悩んでいた。
そしていしいひさいちのもうひとつの魅力は、登場人物がみな、役立たずである処だろう。 火炎瓶も鉄パイプも投石も痛いので、カップ麺の空容器をふわふわ投げる「安下宿共闘会議」、 僅かな兵士の後ろから、炊事班がゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロ付いて行く「一個師団」、 わけの解らない特技ばかり持っていて、責任を押し付け合っている忍者「お庭番」、 全て、その情けなさが、可笑しい。
ちなみにいしいひさいちの4コマは、絵が無くてもセリフだけで充分である場合が多々ある。 今回の「B型平次捕物控」p172「幕末忍者無芸帖」【十四】なんかがそれ。 ↓
「なんと、薩長同盟が成立したそうだ。これは幕府にとっては一大事だ。」 「ハッ」 「犬猿の仲のはずがどうしたことか 情報を集めねばならぬ。」 「両藩に潜伏させておいた『草』をよびもどせ。」 「実はすでによびもどしてありまして。」 《なにゅ言うとんなら》 《おはんのその性格が》 「土着して犬猿の仲に。」 ドテ−☆
是非、現物をお確かめあれ。
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今日は夏越の祓い。 今日、水無月を食べると、猛暑を乗り切り、残りの半年息災に暮らせると言います。
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蜂様> 小学校の時に、さ・さんびゃく・・よんまい・・・ですか!? マヂですか? それも、じゅぎょうで・・・ですか・・・(絶句)
恐るべし、三つ子の魂。 書ける人は根本から違うのだ…と、一瞬萎えそうになりました。 でも、自分の形は自分にしか無いと信じて、続けてみようと思いました。
そういえば、あの「アリの漫画」どんな内容だったのかなぁ…(懐古)
羊様>あって良かったね〜! (いや、ホント)
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