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昨日読了のお話
・如月小春「如月小春戯曲集」新宿書房 より『ANOTHER』
相変わらずちょっと訳有り本で、人様から借りてまいりました。
佇む自動販売機が見る幻影… その幻影を見せる薬を売る“くすりや”…。 見ているものは夢なのか現実なのか…。かなり嫌な話である。
今回もそうだが、自分のアイデンティティを探すような話は、 もっと昔ならのめり込んだか、逆に完全拒否か、どちらかだった様に思う。 しかし今は、どうも目線が変わっているらしい。 自分はどうなのか…ではなく、何をどう書くか… そんな目で見ている。 何せ一番印象深かったセリフが、あとがきなのだ。
「どうしてよいのかわからない時は、どうしてよいのかわからない、と書けばよいのだな」
と。今頭の中でぐるぐるしている事を、いつもとは違う形で出せたら…、 今、そんな事を考えている。
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芸術作品を見て、泣きそうなほどに感動した、という経験が無い。 単に、本当に良いものを見た事が無いだけなのか、 そういう感受性に乏しいのか…。
何となく、後者の様な気がする…。
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新聞の訃報が、少し寂しかった。 俳優の伊藤俊人氏が亡くなった…との事。 別にファンでもなかった。名前すら、認識は無かった。 ただ、ドラマ「ショムニ」で演じていた、情けな〜い中間管理職役が、 妙にハマっていて少しだけ気になっていた。 それだけ。
でも、40歳は早すぎる…。 またどこかで、あの情けな〜い役どころが見たかった。
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無駄に多い「投げ文屋」のアイコンが、また増えました。 でも、変なのをひとつ描いてしまったのと、何となく同じシリーズを沢山 というのがやっぱりちょっとね…だったので、また妙なキメラになってしまいました。 ごめんなさい>羊様、蜂様
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