ひとりアライグマ同盟バナ 朶話事 たわごと

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2002年05月26日(日) 自動販売機は競艇場の夢を見るか

昨日読了のお話

・如月小春「如月小春戯曲集」新宿書房 より『ANOTHER』

 相変わらずちょっと訳有り本で、人様から借りてまいりました。

 佇む自動販売機が見る幻影… その幻影を見せる薬を売る“くすりや”…。
 見ているものは夢なのか現実なのか…。かなり嫌な話である。

 今回もそうだが、自分のアイデンティティを探すような話は、
 もっと昔ならのめり込んだか、逆に完全拒否か、どちらかだった様に思う。
 しかし今は、どうも目線が変わっているらしい。
 自分はどうなのか…ではなく、何をどう書くか… そんな目で見ている。
 何せ一番印象深かったセリフが、あとがきなのだ。

 「どうしてよいのかわからない時は、どうしてよいのかわからない、と書けばよいのだな」

 と。今頭の中でぐるぐるしている事を、いつもとは違う形で出せたら…、
 今、そんな事を考えている。

***

芸術作品を見て、泣きそうなほどに感動した、という経験が無い。
単に、本当に良いものを見た事が無いだけなのか、
そういう感受性に乏しいのか…。

何となく、後者の様な気がする…。

***

新聞の訃報が、少し寂しかった。
俳優の伊藤俊人氏が亡くなった…との事。
別にファンでもなかった。名前すら、認識は無かった。
ただ、ドラマ「ショムニ」で演じていた、情けな〜い中間管理職役が、
妙にハマっていて少しだけ気になっていた。
それだけ。

でも、40歳は早すぎる…。
またどこかで、あの情けな〜い役どころが見たかった。

***

無駄に多い「投げ文屋」のアイコンが、また増えました。
でも、変なのをひとつ描いてしまったのと、何となく同じシリーズを沢山
というのがやっぱりちょっとね…だったので、また妙なキメラになってしまいました。
ごめんなさい>羊様、蜂様


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