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2002年03月05日(火) 映画『THE LORD OF THE RINGS』

某方とお話していて、日記に読書記録を付けるのは良いけれど、
検索ができなくて不便だ…という話になり、やはり随時、読書雑記の方に
写していく事にしました。

という訳で、久々に【読書雑記】を更新です。
と言っても、ここをずっと読んで下さっている方々には、目新しいモノではありませんが。

***

訃報
作家半村良死去。68歳だったそうです。
「妖星伝」は、私にとってエポックメイキングになる程の作品でした。
「石の血脈」「産霊山秘録」も伝奇小説の入門として読んだ記憶があります。
68歳はまだまだと思いますが、やはり作家の方というのはあまり長生きされない
様に思います。ご冥福をお祈りいたします。

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映画『THE LORD OF THE RINGS THE FELLOWSHIP OF THE RING』

今更ながら、ラルフ・バクシの偉大さを悟る。
20年前にして、良くぞあれだけの映像を作り上げたものだと。
随所で蘇る、あのシーンあのアングル、あの影、あのスピード、そして、あの象徴…。
幾度と無く繰り返される…

デ ・ ジャ ・ ヴュ

それは、あの時から今までの間に、驚異とも言えるほど進歩した映像技術を以ってしても、
あのアニメイションを超えて原作のイメージを表現するに足る、
更に新しいシーンを創り得なかったのか…という、驚愕にも似た想い。

+++

不満な処は幾つかあった。
もっと小さなひとつであったはずが、いささか大袈裟になっていた事。
あの、非常に印象的なセリフが、ごくありふれたセリフに変わっていた事。
しかし、それらはあまり大勢には影響しないと思った。

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そして今回、初めて思った。
もっと英語のヒアリングに長けていれば良かったと。
英語を聞き取れぬ人間が感じた事ゆえ、本当はどうだかは解らないが、
どの人物もとても綺麗な発音で喋っているなぁ…と思えたのだ。

当初は不安だった、字幕の訳。
あの独特の瀬田訳に慣れた者として、原文に近い発音での字幕が、
どれ程辛いだろう…という危惧は、杞憂であった。
目は字幕を追いつつも、耳は人物の発音そのものを聞き取り、味わっていた。
字幕は、意味が取れれば、それで良かった。
今まで何度も字幕の映画を観てきて、初めての体験だった様に思う。

あぁでも、エルフの奥方が、ガンダルフを“Mithrandir”と呼んでいたかどうか、
聞き取れなかったのは、心残りである。

+++

そして… 隠されていたモノ…。
期待を裏切らなかった。

次作が、本当に楽しみである。

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私信:P様。
“指輪の王”は、ひとつの指輪ではなく、
やはり冥王サウロンその人だった様です。
しかし…、裏の意味もまた、あるのですね。

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其は、何をしようとしているのか。
其の、真の目的は何か。
そして、自分のせねばならない事は何なのか…。
今、成すべき事を確実に見定め、それをしなければならない…、
改めて、思った。

***

余談:
これは完全に独断と偏見と腐れに満ち満ちた感想なのだが…、
かのゴンドールの王の顔が、最初から最後まで、
某漫画の“赤髪の*****”に見えてならなかった…というのは、内緒である(自爆)


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