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2002年02月27日(水) さよなら三角

【絵描きさんに100の質問】を、現状に合わせて少し変更しました。
本当に、ちょっとだけ… ですけれどね。

***

昔読んで面白かった本、昔読んだけれどイマイチだった本、
今、改めて読み直したら、昔は解らなかった面白さが再発見できるんじゃないか…
というのは、結構思います。

かの「ドリトル先生」も、井伏鱒二の訳が取っ付きにくかったのか、
子供の頃は読めませんでした。
が、社会人になってから読むと、これがなかなかに面白かったり。
グリーン・ノウのシリーズも、実は大人になってから読んだものです。

この間書いた「トンカチと花将軍」も、文庫で出たのを買って再読したのですが、
つくづく良くできた作品だと今でも思います。


あとは、鮮烈な印象を強く記憶している本もいくつかありますね。

先ず、天沢退二郎の「光り車よ、まわれ!」
ミステリアスなSFといった趣向のお話は、かなり暗い話だったにも関わらず、
お気に入りの一品でした。

そして、新田次郎の「つぶやき岩の秘密」
NHK少年ドラマシリーズ『つぶやき岩の秘密』の原作だったこのお話、
海の底に秘められた地下要塞と金塊…という、児童文学にしては重い素材を、
不思議な魅力で描いてしました。

そしてそして、佐野美津男「ピカピカのぎろちょん」
あかぎかんこさんの「この本 読んだ? おぼえてる?」の中に発見するまで、
すっかり忘れていて、しかし、思い出しても強烈な印象しか覚えていない、
今にして物凄く再読したい本なのでした。


でも一番読みたいのは、昔大好きで何回も読んだはずの本なのに、
タイトルも内容もすっかり忘れてしまっている本。
本当に朧な記憶に引っ掛かるのが

「何かと毒キノコが戦う。キノコの首が飛ぶと「さよなら三角〜」と叫ぶのだ」

というものだけ…。前哨は山ほどあるのに、覚えているのはそれだけ。
いやいや、これではもう、何が何やら…ですな。
でも、小学校の頃、図書館行で1年に4回くらいは借りて読んでた様な記憶がある。


しかし…「光り車〜」「つぶやき岩〜」「ピカピカの」の3冊、
実は今、全部絶版らしい。私の原体験本って、相当にマイナなのか?


*+*+*+*

本日読了の本

・夢枕獏「空気枕ぶく先生太平記」」集英社文庫

 担当編集者による空気枕ぶく先生の暴露本… てな作りのお話。
 やっけに自分を卑下したような書き方で、どうも何だかなぁ…というのが感想。
 こういうのを書いてる暇があったら、ちっとも進まない長編のひとつも
 完結させろよ〜…と思ってしまうのは…、読者の我が儘?


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