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【絵描きさんに100の質問】を、現状に合わせて少し変更しました。 本当に、ちょっとだけ… ですけれどね。
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昔読んで面白かった本、昔読んだけれどイマイチだった本、 今、改めて読み直したら、昔は解らなかった面白さが再発見できるんじゃないか… というのは、結構思います。
かの「ドリトル先生」も、井伏鱒二の訳が取っ付きにくかったのか、 子供の頃は読めませんでした。 が、社会人になってから読むと、これがなかなかに面白かったり。 グリーン・ノウのシリーズも、実は大人になってから読んだものです。
この間書いた「トンカチと花将軍」も、文庫で出たのを買って再読したのですが、 つくづく良くできた作品だと今でも思います。
あとは、鮮烈な印象を強く記憶している本もいくつかありますね。
先ず、天沢退二郎の「光り車よ、まわれ!」 ミステリアスなSFといった趣向のお話は、かなり暗い話だったにも関わらず、 お気に入りの一品でした。
そして、新田次郎の「つぶやき岩の秘密」 NHK少年ドラマシリーズ『つぶやき岩の秘密』の原作だったこのお話、 海の底に秘められた地下要塞と金塊…という、児童文学にしては重い素材を、 不思議な魅力で描いてしました。
そしてそして、佐野美津男「ピカピカのぎろちょん」 あかぎかんこさんの「この本 読んだ? おぼえてる?」の中に発見するまで、 すっかり忘れていて、しかし、思い出しても強烈な印象しか覚えていない、 今にして物凄く再読したい本なのでした。
でも一番読みたいのは、昔大好きで何回も読んだはずの本なのに、 タイトルも内容もすっかり忘れてしまっている本。 本当に朧な記憶に引っ掛かるのが
「何かと毒キノコが戦う。キノコの首が飛ぶと「さよなら三角〜」と叫ぶのだ」
というものだけ…。前哨は山ほどあるのに、覚えているのはそれだけ。 いやいや、これではもう、何が何やら…ですな。 でも、小学校の頃、図書館行で1年に4回くらいは借りて読んでた様な記憶がある。
しかし…「光り車〜」「つぶやき岩〜」「ピカピカの」の3冊、 実は今、全部絶版らしい。私の原体験本って、相当にマイナなのか?
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本日読了の本
・夢枕獏「空気枕ぶく先生太平記」」集英社文庫
担当編集者による空気枕ぶく先生の暴露本… てな作りのお話。 やっけに自分を卑下したような書き方で、どうも何だかなぁ…というのが感想。 こういうのを書いてる暇があったら、ちっとも進まない長編のひとつも 完結させろよ〜…と思ってしまうのは…、読者の我が儘?
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