拙宅から近いところに“草月”という和菓子屋さんがあり ここの“黒松”というどら焼きを時折、お遣いものにしている話を以前に書いた。
昨年29日、黒松を10個ずつ2ヶ所に持って行くことになったため いつものように電話で予約をしようとしたら、年末は予約ができないという。 仕方がないなとお店に行ってみれば、いつもより2割増くらいの行列で 待っている間に、やはり黒松が好きな実母へ電話をした。
私:「2日にみんな集まるから、その時用のお茶菓子に黒松、どう?」 母:「あら、いいわね。私黒松好きだし、ケーキよりそっちの方がいいわ。」 私:「分かった。何個くらいあればいいかな?」 母:「・・・たくさんあった方がいいね。(笑)」 私:「たくさん、ね。(苦笑)じゃぁ宅配で送るよ。 日付指定できないらしいけど2日までにゃ届くでしょ。」 母:「ありがとう、よろしくね。」
それで、25個を軽い気持ちで送ったまでは良かったのだが ・・・実際届いたのは昨日のことだった。 ちなみに実家は現在実の両親2人と、犬1匹。 母は最近甘いもの好きになったとはいえ25個は多すぎる。
ここで分かっていただきたいのは、草月側には何の落ち度もない。 なぜなら注文を受ける時にも『いつお届けできるか分かりません』と 何度か言われていたからでもあり、 『(確実に届けるなら)直接お持ち下さった方が・・・』とも言われたからだ。 しかも一昨日の夜にご丁寧にも私(=依頼主)と実家(=送付先)に きちんと『発送の準備ができましたので』と電話を下さった。 だから『いくら何でも2日までには届くだろう』と思い込んだ私が悪い。
ちなみに25個の半分は、翌日都内に住む妹家族へ送り 残りは冷凍して、実親がお茶請けにすることになった。 実は“いつでも買えるから”とここ半年以上食べていないんだけれど。(苦笑)
それにしても。 ここ(草月)の接客マニュアルはどうなっているんだろうと、時々不思議に思う。 年末の混雑する店内でも声を高ぶらせることなく、淡々としかも上品に お客様をさばく様子や品物を包む様は、見ていて気持ちがいい。 一昨日電話をいただいた時も、正直なところ面食らった。
これが“品格”ってヤツなのかなと思ったりもする。
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