| 2008年09月14日(日) |
伊豆にて。 vol.1 |
夜中に家を出て車を走らせ、まずは城ヶ崎で朝日が見たいなぁ ・・・なんて思っていたのに、天気予報はあまり芳しくない。 それでも南伊豆に宿を取ってしまったし 朝日は見れなくても、城ヶ崎は好きな場所の一つなので車を出す。
6時頃城ヶ崎着。時折小雨がパラパラで空はどんより。
ここが好きなのにはいくつか理由があるけれど 一番には“行こうと思えば崖ギリギリまで行ける”という自由さ。 (柵がある場所もあるが、柵がないところは行ける場所まで行ける。 但し全て自己責任ということは言うまでもなく) だから私はここに行くためだけにスニーカーを車に載せており 相方そっちのけで崖を登って身を乗り出し、打ちつける波を見ていた。
あちこち寄り道した中で、特筆すべきは伊豆下田の村上合掌造り民芸館。
ご主人のお父様が当時一番立派だったものを移築されたものとのこと。
現在はこれらの建物を県外に持ち出すことは禁じられているらしい。
場所“だけ”サイトで確認していたのだが、行ってみて少々『ん?!』と思った。 なぜなら入り口には呼び鈴代わりの鐘と看板。 鐘はともかく看板には“最低30分”とあり 合掌造りは立派だと思ったものの(5階立て)、その場の雰囲気が 探偵ナイトスクープのパラダイスを彷彿とさせるものがあったから、少し躊躇う。
余裕が30分未満だったら、間違いなくその場で引き返しただろう。
おそるおそる入ると、元馬屋だったという場所には囲炉裏があり 残暑厳しい季節だというのに火が熾されている。 ご主人に言われるがまま戸を閉めても、中は思いのほか涼しく “なぜ火を熾しても涼しいか”ということに始まり お手製のトンカチを持たされ“上から叩いてマッチに火をつけてみて”と 言われたり(どうやらご主人流の人間観察術らしい) 日本文化についてやその他諸々諸々、いや話の長いことったら! “最低30分”というのも頷けるもの。
それでもちょっと口の悪いこのご主人の話が面白くて 出して下さったアロエ茶ときゃらぶき、キャラメル(全てお手製)をいただきながら ついつい2時間も長居してしまった。
実はこの2時間中、ご主人と話をしていたのは1時間半。 もっと家の中も見たかったのだが、まさかこんなに話をすることになるとは思わず 内部の見学が早足になってしまったのがとても残念で 次は時間を作って、ゆっくり建物を見たいと思う。
最高で39人がこの家で暮らしたとあって、内部はかーなーりー広い。
ちなみに3階以上は住居部分ではない。写真は4階の障子を通した光がきれいだったので、一枚だけ。
入場料大人600円以上任意。ちなみに喫煙者には煙草をせがまれる可能性大。
(ご主人曰く『自分じゃ買わない』とのこと)
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