Experiences in UK
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2005年12月12日(月) 第122週 2005.12.5-12 石油関連施設の爆音、アマゾンでの買い物

(石油関連施設の爆音)
11日(日曜)の早朝六時頃、ロンドンから北西に約40キロの町で石油関連施設の大規模な爆発事故がありました(月曜現在、当局はテロとの関連の可能性は低いとの見解を述べている)。
実は驚くべきことに、この爆発の振動はロンドン南部の我が家にまでしっかりと届いていました。
この日、たまたま早起きしてネット・サーフィンをしていたのですが、ちょうど六時過ぎ、1〜2秒程度の異様な音と振動に見舞われました。地震とも違うなんとも言えない不気味な轟音で、我が家から発している音なのか、隣家なのか、はたまた外部なのかも推測がつかない状況でした。音からの類推で直後に思ったのは、二階で寝ていた妻がベッドから異常な激しさで落下したのではというものでしたが、であれば尋常でない落ち方であり、その仮説は即座に棄却されました。
とりあえず、家の中を見回って異常が無かったので忘れていたのですが、間もなくテレビ・ニュースで流れ始めた事故のニュースから震源が判明したという次第です。
それにしても、その後のニュース映像を見ても、恐ろしいほどの大爆発だったようです。

(アマゾンでの買い物)
米国のネット書店アマゾンが営業を開始してから今年でちょうど十年だそうです。
当時、IT革命の熱狂が時代を支配する雰囲気の中でも、ネット書店というビジネスモデルに対して懐疑的な人が少なからずいたように記憶しています。しかし、今ではアマゾンこそネットを利用した革命的なビジネス展開を実現してサバイバルを果たした代表選手という評価に、異議を差し挟む余地は少ないでしょう。
米国のアマゾンは確か数年前にようやく黒字転換に成功したと記憶していますが、日本でもここ英国でも、まったく同じデザインのアマゾンのウェブ・サイトは、代表的なネット・ショッピングのポータル・サイトとして不動の地位を築いています。ネットの利便性とともに、(価格のみならず)様々な側面からの競争原理を本とその周辺市場のビジネスに持ち込んだのは、やはり革命という言葉に値する功績だったと言えましょう。
私はアマゾン(ネット書店)の黎明期から、それらが自分の生活になくてはならないものとなっており、現在に至ります。英国でももちろんアマゾン・ドット・コー・ユーケーでしばしば買い物をしています。

英国アマゾンでの買い物には、日本の場合と大きく異なる特徴がひとつあります。それは、品物の価格が頻繁かつ大幅に上下動することです。
例えば、ある時点で「買い物カゴ」の中に入れてそのままにしていたCDの価格が、その後サイトにアクセスするごとに上がったり下がったりするということがあります。カスタマーの購入価格は、「買い物カゴ」に入れた時点の価格ではなくて、あくまでも購入時の価格なので、価格が変動するごとにお知らせが表示されて注意喚起がなされます。
なぜこれほど頻繁に価格が変わるのか、また一体どういうメカニズムで価格設定されているのか、非常に気になるところです。手法はともかく原理としては、需給の動向で価格が変動しているのでしょうが、経済学の世界では「メニューコスト」(例えばメニュー書き換えのように、価格を変動させるごとに売り手側に発生するコスト)の存在が、価格の粘着性をもたらすとされていますが、考えてみればネットの世界には「メニューコスト」なる概念は存在しないのですね。

(クリスマス・ツリー)
英国におけるクリスマスの風物詩の一つは、生ツリーでしょう。この時期、ガーデニング専門店や大型スーパー、街角などで生ツリーが大々的に売り出されます。
先日、我が家も三年連続の生ツリー購入に出向きました。自分の背丈と同じくらいの高さのものですが、今年は枝振りがよくて、材質の良いものにしました。材質のいいものは、緑が鮮やかで木の香りが強いという特徴があります。
というわけで、今年は例年対比で倍近い40ポンド程度のツリーのお買い上げとなりました。

ところで、一ヶ月程度の行事のために膨大な生ツリーを消費するのは、ずいぶん地球に優しくない振舞いだと言えます。年が明けたら、家の前に置いておくとゴミ回収の係員が持っていってくれるのですが、その後どうなるのかはよく分かりません。
うちの近所のキュー・ガーデン(王立植物園)では、持込さえすれば一括して堆肥にするリサイクルをしているそうです(告知はココ)。燃やしてしまうのと比べると、まだましな処分法ということなのでしょう。


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