明後日の風
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2011年01月01日(土) あけおめ2011年

 あけましておめでとうございます。



 百名山も残すところ、6座となりました。
 「山」が終わったら今度は「島」がターゲットか、など吹聴していますが、2010年を振り返ると西表島、隠岐(島前・島後)、五島(福江島)、対馬など、既に随分島歩きもはじまってるじゃないか、というツッコミが入りかねません。
 「明後日の風」も少し、新しい風を吹かせて行きたいものです。

 ところで、「あけおめ」。

 「あけましておめでとう」のインターネットスラングとして、まあ有名なんですが、最近ツイッターやらブログを見る機会が増える中で、このスラングの頻発に少しばかり「いらっ、」とする訳です。
 「w」が、笑うと言う行動を表現している、くらいはなんとか想像できますし、「ww」だと、もうちょっと笑った感じで、「wwwwwww------」くらいになると、これ大爆笑。このあたりも想定の範囲。
 ところが、「tk」が、「、って言うか」だとわかったのは最近。
 「うp」が「アップ(UP)」なんて、正直わからんだろ、と思いつつ、結局、よくわからないものも多数ある状況のまま新年を迎えてしまいました。

 これまで、「口語」の変化(ようするに若者の「言葉の乱れ」などと言われて、あまり良い印象を持たない人もいるのでしょうけれど)が言われてきましたが、携帯上のインターネットというプラットフォームを得て、「文語(書き言葉)の変化こそ凄まじいということなんだな」と、妙に納得することになる訳です。
 古くからこの手のものはなかった訳じゃありません。例えば「ゞ」のような省略形はこれに相当するのだと思うのですが、問題は、瞬時かつ広範、というインターネットの特殊性が、加速度的にこの派生と定着を実行してしまうということにあります。一方で、面白いのは、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・システム)の発展の中で、グローバル化の寵児というインターネットにも関わらず、コミュニティー別の「方言」を生んでしまっている、という合い矛盾するような状態にあることです。
 振り返って見ると、「いじめ」が言われて久しいですが、
「目立ってはいけない、皆と同じじゃないと」
という、そういう均一化を求める恐怖のような文化が底辺に蔓延している中にあって、SNSは、人々にとって、外界から隔離され安心できるコミュニティーを提供してくれている、と言えるのかもしれません。
 口語だろうが文語だろうが、言葉は重要なコミュニケーションツールであるという事実がある以上、コミュニケーションの「今」を反映するのは至極当たり前のことでしょう。ということは、「実は方言を求めるように、ちょっとは人とは別のことをやってみたいという気分」が実は本当の人の心なんじゃないか、と正月早々感じているのでした。

 ということで、「あけおめ2011年」でございます。


さわ