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2002年05月21日(火) おたけび声をデパートマンに聞かれる恥ずかしい私

午後、用があり久々に実家に行った。



リビングにはいつも誰か必ずいるのだが、今日は誰もいなかった。
あれぇ?二階にいるのかなぁ?

よぉ〜く見ると、ソファーの上で黒いものが
「フガフガ」
と音を立てている。

その黒いものは

全長約 30センチ
体重約  8キロ
特長  ちょっと納豆臭い・犬なのにワキの下に汗をかく(ウソではない)
名前  黒パグのクロ助

黒いものは犬用のガムと格闘しているようだ。

久々にやってきた私に、ちょっとだけしっぽを振ってくれたのだが
しかし、すぐにガムへの挑戦に戻ってしまった。

そんなつれないクロ助なのだが、その素っ気無い態度にムラムラしてしまった私。

「クロちゅけぇ〜ぇ〜♪」

誰かに聞かれてしまったら、穴があったら入りたくなるような究極の赤ちゃん言葉を発しつつ、両手でクロ助を「むんず」とつかみ裏返しにしてクロ助のおなかに顔をうずめた。(ちなみに私は今年34)

「ん〜♪ちょうでちゅかぁ〜。たのちいでちゅかぁ〜♪」

クロ助もその私の攻撃がけっこう良かったらしく

「フガフガ」

と喜んでくれた。



そんなことを延々と10分ほどやっていたのだが、
隣の部屋からナニやら父と母の声がすることに気づいた。

そして、聞きなれないスマートなしゃべりをする男性の声も聞こえるのである。

「???」




父は、ある高級デパートから「自分から自分に」と、退職祝という名目で買い物をしたそうだ。(その高級デパートと父は、「聖書」と「パンチパーマ」というぐらい似合わない組み合わせなのであるが)


今日は注文した商品が入荷したということで、わざわざ自宅まで届けにきてくださったようで…。(それも二人のデパートマンが)


私はその隣のリビングで、究極の赤ちゃん言葉を、剣道部出身者ならではの甲高い声で、それも機関銃のごとく…。



「あっ、わざわざお忙しい中ありがとうございます…。わぁ、お父さん♪よかったねぇ〜!後で私にも見せてね。あ、お茶、新しいのお持ちしますね」

一応ね、
隣の部屋に行ってご挨拶しましたよ。
なんだかね。
ちんちくりんだね。


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