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「暗幕」日記

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2002年04月04日(木) このままでは我々の知的財産は次世代まで保持されない

text monkey (フリートーク、4月3日、4日)←追記:この日記を書いた直後ログ移動作業中?だったのか一時読めなくなってましたが、5日01時19分復活しました。 
俺たちは絶滅するか?
私はこのことを読者に訴えるのが不当だとは思わない。出版界がこれからどうなるか、鍵を握っているのは消費者であり読者だからだ。馳さんはまっとうなことを言っているように見える。
新刊を出版したとして、読む人の半数が自分では買わず、図書館で借りて読むのだとすれば、今後の出版活動は確実に影響を受ける。購買層の限られる専門書は既に出版がむずかしくなっていると聞いた。このままでは本当に、読者の耳に心地よい飴玉のような言葉を吹き込む本しか出せなくなるかもしれない。コミックの新刊を書店ではなくBOOK-OFFで買う人が増大したせいで売上が減少し作家や出版社が打撃を受けていると新聞記事で読んだのはおよそ2年前だ。事態は改善されるどころか、残念ながら活字本にも広がっているようだ。
自ら書き下ろした本に愛着のない作家などいないと思う。その作家に、読み終えたならば捨てても良いから自分で買ってくれ(図書館に買わせるのではなく)と言わしめるほど、事態は切迫していると読めないだろうか。

タイトルが内容とずれている気がするし、このタイトルで書きたい別の話もあるがそれはまたの機会に。

[追記:0405 0:59]テキスト風聞帳にいただいたyさんのレス。

→実際部屋狭いし、高くてでかいハードカバーより安くて小さい文庫にしたいし、値踏みをしたい本が古本屋で100円だったらそこで買います。選択の幅と値段の格差を広げたのは出版業界の方だと思う。自分の本棚は厳選したいからと言ってしまってはおしまいでしょうか。 (y, 04/05, 00:49:19)
 

今はまだ買いたいような本が出版されているからピンとこないかもしれませんが。新刊を買わずに新古書店で買ったり、図書館で借りてすます人が現状ほどに増大した結果、出版産業自体が脅かされているということなのですよ。
たとえば好きな作家の新刊が、もう出せなくなるかもしれない。図書館で読んで自分でも買っておきたいと思って取り寄せを書店に頼んだら品ぎれでした、ということは既にしょっちゅうなんですが。バックナンバーの取り寄せができない雑誌もでてきたし。
書店で見て読みたいと思った本は、その場で買っておくのが安全ですね。あと回しにすればするほど買える確率が低くなっていきます。

[追記:0405 9:59]今すべきことは誰が、とか、どの業界が悪い、という犯人さがしではない(悪者を自分以外の誰かに決めてしまえば自分は行動を変えなくてすむので楽だろうけれど)。いろいろな人や業界の思惑の複合した影響で今の状態があるのです。あなたや私が、新刊で本を買おうが、新古書店を利用しようが、図書館で借りて自分では買わずにすまそうが、それは自由です。しかし後二つの行動は出版業界の寿命を縮めかねない行為であることを自覚する必要があるでしょうね。そして新しい本を発行したり既刊書を増刷する出版社と、古書店・図書館との関係は、ゼロ・サムゲームではなく共存関係であると思うのですが。

[カウンターメモ:0405 10:09 5400]

捕捉:仮装日記






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