女の世紀を旅する
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2005年03月16日(水) 映画「オペラ座の怪人」に深く感動した

《映画「オペラ座の怪人」に深く感動した》





この映画には圧倒され,感動し,熱い思いがこみあげてくる。

ダイナミックな旋律の音楽が素晴らしいのみならず,主演女優エミー・ロッサムが大変魅力的で,優雅なのも印象に残る。

映画の序幕の場面から心ふるえる音楽で感動がこみあげてくる。生涯の思い出に残る映画となろう。すべてが豪華絢爛で演出家も出演者も巧みだ。美とは飽きがこないことであるなら,この映画全体がまさに美そのものだ。たぶんこの映画は何度観ても飽きない魅力をもっているのだろう。歌唱を含む音楽の数々にも美意識をくすぐられる。文句のない傑作であり,近年これほど驚愕をおぼえた映画を私は知らない。




以下に映画のストーリーを記載しておきたい。






★【イントロダクション】

■世界中を虜にした哀しい愛の物語

19世紀のパリ、オペラ座では謎の怪人・ファントムの仕業とされる奇怪な事件が続発していた。

美しく若きオペラ歌手クリスティーヌは、ファントムを音楽の天使と信じてプリマドンナへと成長するが、ある日、仮面の下に隠されたファントムの秘密を知る。幼馴染みの青年貴族ラウルに愛されながらも、孤独な魂と情熱を持ったファントムに心を惹かれるクリスティーヌ・・・。

日本でも有名な「キャッツ」や「エビータ」など、大ヒットミュージカルを生み出した天才作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバーの代表作「オペラ座の怪人」は、ガストン・ルルーの原作をもとに、美しい旋律で綴った究極のラブストーリーだ。1986年のサラ・ブライトマンなどを配役したロンドン初演では世界中の大絶賛を浴びた。

これまでに世界18ヶ国で大ヒットロングラン。本年度中にはギネスブックの観客動員数記録を塗り替えるとも言われている。この不朽の名作ミュージカルが、20年近い年月を経て、遂に完全映画化。ロイド=ウェバー自身のプロデュースにより、完璧な形で実現した。


■豪華絢爛! ダイナミック!

息を呑むほど美しい装飾や豪華な衣装。そして隅々まで贅を尽くした美しいオペラ座やミステリアスな地下の隠れ家のセット。映画化にあたり、劇場という枠を越え、映画ならではの数々の名シーンが盛り込まれている。

冒頭の廃墟となったオペラ座が過去の輝きを甦らせるシーンでは、最新のSFXを駆使。目を奪われるダイナミックな映像で、私たちを現在から過去へ一瞬のうちにワープさせる。また物語の象徴ともいえるシャンデリアには、なんと世界的にも有名なスワロフスキー・クリスタル製!逃げまどう観客の中を巨大なシャンデリアが落ちていくシーンは、息を呑むスペクタクルだ。

幻想的な墓地でファントムとラウルが対決するシーンでは、スリリングなアクションで手に汗握る。さらに劇場版では描かれなかったファントム出生の秘密が明かされるのも見逃せない点のひとつだ。メガフォンをとったのは、『バットマン フォーエヴァー』『評決のとき』『依頼人』などのヒット作を手掛けたジョエル・シュマッカー監督。類い希な映像センスで、ラブストーリーの名作を、観客を釘付けにするサスペンスとドラマの世界へと導く。


■主演3人の圧倒的な歌唱力

名曲にふさわしい贅沢なサウンド

カリスマ的な魅力が問われるファントム役に選ばれたのは、『トゥームレイダー2』『タイムライン』と躍進めざましい若手俳優ジェラルド・バトラー。セクシーな歌声と存在感ある演技でこの物語を牽引する。これまでにない新しいファントム像は大きな話題と注目を集めるだろう。

可憐なクリスティーヌを演じるのは、『ミスティック・リバー』『デイ・アフター・トゥモロー』で印象的な演技を見せたエミー・ロッサム。7歳からニューヨークのメトロポリタン・オペラの舞台に立ったという経歴を活かし、美しい声を惜しみなく披露。弱冠17歳にして、ふたりの男の間で揺れるヒロイン役を見事に演じてみせる。

劇場版よりもアクティブなヒーローとして描かれているラウル役には、パトリック・ウィルソンが抜擢。「フル・モンティ」「オクラホマ!」などブロードウェイの舞台で主演する実力派で、叙情的なテノールを聴かせる。最近では映画『アラモ』にも出演。

主演3人、吹き替えなしの圧倒的歌唱力を引き立てるのは、総勢100人、大迫力のフルオーケストラ。誰もが耳にしたことのある甘美なメロディ、戦慄のテーマが、贅沢なサウンドで迫ってくる。





★【ストーリー】

■パリ、1919年。ドラマは過去へとタイムスリップを始める。
かつては豪華絢爛だったパリ・オペラ座。その栄華を偲ぶ品々が、廃墟となった劇場でオークションにかけられていた。そこには、老紳士ラウル・シャニュイ子爵(パトリック・ウィルソン)と年老いたバレエ教師、マダム・ジリー(ミランダ・リチャードソン)の姿があった。やがて、謎の惨劇に関わったとされるシャンデリアが紹介され、ベールが取り払われると、ふたりは悲劇の幕開けとなった1870年代当時へと一気に引き戻される。



■パリ、1870年代。オペラ座では奇怪な事件が続いていた。

オペラ「ハンニバル」のリハーサル中、プリマドンナのカルロッタ(ミニー・ドライヴァー)の頭上に背景幕が落下した。腹を立てたカルロッタは役を降板。代役を務めたのはバレエダンサーのクリスティーヌ(エミー・ロッサム)だった。喝采を浴びた彼女は幼馴染みのラウルと再会。だが、その喜びも束の間、仮面をかぶった謎の怪人・ファントム(ジェラルド・バトラー)にオペラ座の地下深くへと連れ去られてしまう。


■地下の迷宮。


クリスティーヌは、ファントムを亡き父親が授けてくれた‘音楽の天使’だと信じてきたが、地下の隠れ家で仮面をはぎ、その正体を知ってしまう。同時に彼の孤独な心と自分に対する憧れにも気づくのだった。その頃、オペラ座の支配人たちは、オペラ「イル・ムート」の主役にクリスティーヌを据えよというファントムからの脅迫状を受け取っていた。その要求を無視してカルロッタを主役に立てた舞台は大混乱。ついに殺人事件が起きてしまう。謎多きファントムの正体とは?そして三人はどのような結末をむかえるのか・・・?世界中を虜にした哀しくも美しい愛のドラマがはじまる---。





■ 主演女優 エミー・ロッサム(クリスティーヌ)

1986年9月12日、ニューヨーク生まれ。幼少よりオペラを学んできた彼女は、7歳の時からメトロポリタン・オペラの舞台に立ち、プラシド・ドミンゴやルチアーノ・パバロッティら世界的に有名なオペラ歌手たちと共演してきた。その後5年間、延べ20以上の演目に出演。主な出演作はイライジャ・モシンスキー演出「スペードの女王」(95)、フランコ・ゼッフェレッリ演出の「カルメン」(96)、ティム・アルベリー演出「真夏の夜の夢」(96)など。ジェームズ・レヴァイン指揮による「ファウストの劫罰」(97)では、カーネギー・ホールにも出演を果たしている。

99年、13歳のとき「As the World Turns」で本格的なTVデビュー。同じ年に出演したTV映画「ダブル・キャンパス/天才学者は13歳」ではヤングアーティスト賞のTV映画部門で助演女優賞にノミネートされる。翌2000年『歌追い人』で映画デビュー。この作品はサンダンス映画祭でコンペ上映され、特別審査員賞を受けた。劇中スコティッシュ・アイリッシュのバラードを見事に歌い上げ、力強くも美しい歌声を披露した彼女は、デビュー・パフォーマンス部門でインディペンデント・スピリット賞を受賞し、一躍ハリウッド注目の存在となる。

この年には、バラエティ・マガジンで「注目すべき10人」に選出されている。その後はオードリー・ヘプバーンの生涯を描いたTV映画「オードリー・ヘプバーン物語」(00)で若きオードリーを好演。本年度アカデミー賞を受賞したクリント・イーストウッド監督『ミスティック・リバー』(03)では主人公ショーン・ペンの娘を演じ、ニューヨーク・タイムズ紙で「釘付けにされてしまう」と評されるなど、各マスコミから絶賛を浴びた。

また同紙では「今後注目の6人」にも選出された。またSF超大作『デイ・アフター・トゥモロー』(04)で主人公の息子サムの恋人役を演じたのは、記憶に新しい。今後の活躍からますます目が離せないハリウッド期待の女優である


カルメンチャキ |MAIL

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