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■ 引き際
横綱貴乃花関が引退を表明した。 15年に渡り角界に籍をおき、横綱としての責務を果たすため、 今場所土俵に上がり、そして力尽きた。 ここ数ヶ月、彼の体の事を考えず、角界の慣わしなどを盾にとった無責任な発言が、 齢30の彼にどれ程のプレッシャーだったか。 この期におよんで、したり顔で「彼の引退は残念だ」というその連中の言葉が、 妙に空々しく、薄ら寒さすら感じてしまう。 彼の引退は、周りが追い込んだ結果であり、 来るべきものが来たというだけ。 逆に良くぞここまで頑張ったと思いたい。
さて・・・昨日の日曜日、競馬界からも1頭の馬が引退式を行なった。 ナリタトップロード。 7歳であるこの馬は、重賞成績は7勝、うちG�気�99年の菊華賞1勝のみ。 強敵なライバルの前に、その力を発揮するも及ばないレースが多かったのだが、 そのひたむきな走り、何度でも強敵に挑戦し続けるその姿に、 多くのファンの心を掴んでいた結果、昨年の有馬記念ではファン投票1位を獲得した。
人間も馬も含めて、全ての事に於いて引き際が肝心。 現状の生活に甘んじて、その姿を晒し続けることを拒否した結果、 彼らは引退の道を選んだ。 物事にすがって、衰えていくその醜態をさらしていくよりは、 きっぱりと未練を断ち切ることも大事な事。 そしてそれを自ら見極めていくにも勇気が必要だ。
そんな事も解らない醜悪な政治家がどれほどいるだろうか。 妖怪と異名をとるほどまでに、あるいは犯罪を犯してまでも議員バッジにこだわる政治家。 凡そ国民を馬鹿にしているとしか思えない。
そういえば・・・ 貴乃花関を引退に追い込むような無責任発言を繰り返していた人・・・ 某新聞社のTOPであるこの人もまた、その醜悪な姿を晒しつづけ、 悪名高き人間として君臨しているだっけ。
引き際を考える・・・ 未練を断ち切る・・・ 自らの現在の心境と照らし、妙に心に残るニュースだった。
2003年01月20日(月)
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