風のひとり言
kaze



 

いやぁ・・・それにしても驚いたのは、
昨日の朝、家の近くで通り魔事件があったらしい。
実際、通り魔か怨恨かはまだはっきりしていないらしいが、
通勤途中の会社員が、強アルカリ性の液体をバケツでぶっかけられ、
全治1ヶ月の重症を負ったとか・・・
犯人はいまだ見つかっていない。

何に驚いたかといえば・・・
その事件のあった場所。
まさしく自分もいつも通勤で通る道。
もっとも、昨日に限ってその道を使わず、別ルートで行ったんだけどね。
自分の通った10分後に事件が起こったらしく、
事件に巻き込まれずに済んだ事は、不幸中の幸いとしか言いようがない。

実際、通り魔に出会ってしまうのも「運」みたいなのがあるんだろうなぁ。
あるいは「偶然の産物」とでも言うべきか・・・
「誰でも良かった」とか「最初に出会った人間だから」とか
訳のわからん犯行理由を加害者は言うようだが、
そんな事のために被害に遭うほうはたまったもんじゃない。

夏場、暑くなるとおかしな奴が増えるとよくいわれるが、
最近は不景気のせいか、一年中こんなのがうようよしているのかも知れない。
実際娘に言わせれば、中学では数ヶ月前からそんな噂を耳にしていたようだ。
「変な液体をかける奴がいる」とか「包丁持ってうろうろしてる奴がいる」とか。
もっとも、学校側からなんの連絡も入っていない以上、
被害者が出ていないからということではなく、
単に中学生レベルでの「噂話」に過ぎないのかもしれないが・・・

こういうことがあるとよく思うことだが、「時の悪戯」とでもいうのか・・・
例えば交通事故に出会ってしまった場合、当然被害者と加害者が存在する。
その両者がいつもと何ら変わりない日常の中で、その事故に向かって進んでいく。
お互いに何も知らないまま、その瞬間に向かって行ってしまう。
信号一つのタイミングで、それを回避する事も(当然逆もあるが)あったのに・・・と。
これは誰も悟る事が出来ないし、それを「運命」と言い換えてしまうのかもしれないが、
そんなタイミング一つも、運命も左右するものなんだなぁ・・・って。
まぁ通り魔に関して言えば、加害者側はその目的意識を持っているわけだから、
交通事故とはちょっと意味合いは違うけどね。

そんな風に考えてみると、
今日生きているのも、ある意味「運」が良かった・・・のかもしれない・・・とも思ったりする。




2002年12月14日(土)
初日 最新 目次 MAIL


My追加