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■ 偶然
先日読んだ本の一説 「相思相愛とはひとつの奇跡であり、ほんの些細な偶然が生み出した結果である。 出会った時と同じ場所、同じ時間に立ち戻って、最初から始めたとしても その二人が愛し合うようになる確率はほとんどないのかもしれない。 そんな、ただの偶然の結果を「愛」と呼んで絶対のもののように、 人はそれを崇めている」
確かにそうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。 というのも、時間を遡ってその時に立ち戻ることなど、誰にも出来ないのだから。 がしかし、そうは思うものの何となく心に引っかかってしまった。
考えてみれば、自分の周り、自分の生活など全て偶然で出来ているのかもしれない。 そして、人間の「生」そのものすら、2億分の1(だっけ?)という偶然によって作られたものではなかったか。 だとしたら、自分自身すら偶然の産物。 人との出会いも、自分の歩んできた過去も、家族も、友達も・・・全て偶然。 人間が生きる上での「必然」は一体何があるのだろう?
そう考えてしまったら、なんか虚しさを感じてしまった。 自分自身も周りも全てが虚しく感じる・・・ ただ思うことは、 そんな偶然であっても、自分の周りにある全てを大切にしていきたい・・・
2002年04月27日(土)
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