風のひとり言
kaze



 生きる

人は何故生きるのか・・・
何を目的に生きているのか・・・
自分は何故生きているのだろう。
何のために今を生きているのだろう。
生きてる目標はなんだろう。
これは、考えれば考えるほど即答できる問題ではない・・・

小学生の頃「生きることの意味」という本を読んだのを思い出した。
作者は在日韓国人の高史明。
日本が朝鮮を植民地化した時代の話で、
自国の言葉や名前を奪われ、日本において非道な差別を受けてきた作者の話。
その結論付けには「人間は状況を生きる存在である。それはまた、人間がチエを持つからにほかならない」とあった・・・
ふと思い立って、読み直そうと近所の本屋を廻ったが、見つけることが出来なかった・・・
今度図書館でも行ってみるか・・・

それにしても「生きる」というのは人間にとっての最大のテーマなのか?
かつて、私の祖父が米寿を迎えた時に詠んだ句の中に、
「生かされて 米寿を祝う 集いかな」とあった。
88を迎える本人にとっては、自力で「生きている」という意識より、
周りに支えられての「生かされて」が本音だったのかもしれない。

自分は何も考えず、何も疑問をもたず、
ただ毎日を生きているだけではないか?
「今日より明日が良ければいい」という、ある意味日和見的な考えで、
惰性の如く生きてはいないか?
それこそ、周りに支えられて、「生かされている」だけではないのか?

じゃあどうする?
今日からどう生きればいい?
自己を見つめ直し、自分の生きる目標を探すか?
と自問自答してみたところで、答えが見つかりそうにない。
結局は、毎日の生活のリズムに流され、家族を支えるために働いている・・・
それが現実なのだろうか?


2002年04月24日(水)
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