風のひとり言
kaze



 カーブミラー

実家の近くの交差点・・・
裏道にあって、幅は6Mくらいの普通の交差点。
そこに、カーブミラーがご丁寧に3つもついている。
特に見通しが悪いわけではなく、
直線に交差しているんだが・・・
30数年前は、この交差点にカーブミラーなどついていなかった。

遠い昔のある夏の日、2人の小学1年生が自転車で走っていた。
裏道だけど車もめったに来ない道なので、
2人は何も気にせずに追いかけっこをしていたようだ。
先頭を走っていた少年が、その交差点にさしかかった時、
左からマイクロバスが出てきた。
少年はバスにはねられ、数メートル飛ばされた後、肩から地面に落ちた。
飛び出してきた運転手の「大丈夫か?」の声に、
「大丈夫です。ごめんなさい・・・」と返事をしていたようだ。
しかし彼の肩は鈍痛とともに、上がらなくなっていった。
救急車を待たずして、少年は運転手とともに近所の脳神経外科へ。

鎖骨骨折・・・全治2ヶ月であった・・・

この事故を境に、ここら辺はやたらカーブミラーが設置された。
あれ以来、事故はなくなったのだろうか?
そんな懐かしさを感じながら・・・今日もカーブミラーに目をやる。

そう・・・カーブミラーを設置させた小学生は私です・・・

後日談・・・上半身を覆うほどのギプスは、夏の夜は苦しいものだ。
暑くてたまらなく、隙間から出てくる綿をむしってばかりいた(笑)
ちなみにギプスを外す段階になったときには、がばがばになっていたのは
言うまでもない。
そして・・・運動ばかの彼はそのギプスをはめたまま運動会に参加。
かけっこでは・・・当然ビリ(爆)
しかし・・・先生もよく参加させてくれたもんだ(笑)



2002年03月17日(日)
初日 最新 目次 MAIL


My追加