風のひとり言
kaze



 実名報道

ネット上のあるサイトに「少年犯罪実名報道」のページがある。
偶然見つけたものだが、そこには数多くの未成年犯罪の記録とともに、
加害者の住所、氏名、はては電話番号まで書いてある。
よくもまぁ、少年法に基づき、隠されている事柄を調べ上げたもんだと、
感服すると同時に、非常な危険性を感じる。

案の定そこには賛同者・反論者のメールが多く集まり、
それが掲載されているのだが、
運営者は自らのポリシーの元に、反論者を愚者の如く罵倒し応酬している。

サイト運営者は、日本人ではない。
運営も海外からやっている(こうすることで日本の法律から逃れられる)らしい。

日本ではこの行為は、立派な犯罪。
未成年者擁護の立場から、実名はふせて報道してきた。
しかしネット上で、このページを見た、正義感ぶった奴らが加害者宅に電話をかけているようだ。
その電話での応対すら、「こんな返事だった!」とUPされている。
・・・そこに危険性を感じる。
このHPに便乗した自分的正義論者たちは、その誤った正義の元に、
犯罪者予備軍になってしまわないだろうか?
このページは。そんな人間を、育ててしまっているのではないだろうか?

少年法の甘さに対する怒りはわかる。
そして、その甘さに便乗し、犯罪をエスカレートさせる未成年者への怒りもわかる。
がしかし・・・方法論として、何か別な形には出来なかったのか・・・
本人の思い込みである所の「正義」とは実に恐いものである。

ネット上は顔も見えない匿名の世界・・・
その世界を堪能し、泳ぎまわっている人もいる。
自分にとっての正義という御旗を持って、匿名で攻撃する事は、姑息さを感じる。
やるなら堂々と・・・自分の実名・連絡先を出して相対せばいい。
そこまでやれる度胸がないのなら、他人の尻馬に乗っかって、攻撃などするべきではない。

2002年03月11日(月)
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