家の近くにあるレストランから コース料理割引券の当選ハガキが来たので しのみと晩御飯を食べに行きました。
そのレストランは、リーズナブルなお値段で おいしいコースが食べられるほかに、パンにとても力を入れていて 店内にある釜で焼いた出来たてパンを、 常にウェイターが食卓に配り歩いているのです。 ひとくちサイズでバリエーション豊富な焼きたてパンがお変わり自由。 これはかなり、オイシイ。 これ目当てに年に2、3回は来る私たちは レストランに入ると、今日焼かれるすべての種類を 食べつくすぜ!と言わんばかりのパンの鬼と化します。
ところが今日は、なんだか物凄く混雑していて パンの人は、フロアを歩き回ってるんだけど、 あまりこっちのテーブルにやってこない。 メインのお皿がもうすぐ食べ終わるというのに ちっともおなかが満足しない。 「パン来ないねえ〜…」 「今日はまだ、イチジクのパンも、ごまのパンも 来てないよね…」 そんな声を、お店の人が聞いてしまったのか 食欲に耐えかねて、通り過ぎるパンの人を 呼び止めてまで、パンを貰ってしまったからなのか メインのお皿を食べ終えた後、ちょいコワモテの ホールチーフらしき兄ちゃんを筆頭に すべてのパンの人が、真っ先にこっちのテーブルにやってきた。 いつもは見ない、ガーリックバターのついた食パンにシナモンという ちょっとちょっとムリしてるんじゃ!?的なパンまで出てきて いらん心配をしてしまった。 その後もデザートのアイスを食べてると、横から兄ちゃんが ちょっと焦り気味にやってきて 「も、もう少しでチーズのパンが焼けますからね!」
…今、自分たち、精一杯のパン対応を受けている気がする。 パンの鬼だと、気づかれてしまったのだろうか。
食事を終えて、アンケート用紙を貰ったので パンを熱心に持ってきてくれたお礼をそこに書いて レジに向かうと、隣の釜の横に、 食卓に向かうのを待つであろう焼きたてパンが転がっている。 「ああっ、あのよもぎパン、ごまパン、今日食べてないよね!」 なんてこっそり呟きながら順番待ちして、お会計。 どうやら今日はくじ引きをしているようで 前の人は、5等賞で小皿を貰ってた。 4等を当てた自分はマグカップか何かかしら?
「おめでとうございます、食卓パンの詰め合わせでございます」
さっき指差していたよもぎパンが、ごまパンが袋詰めに。 …ホントに4等ってパン詰め合わせなの!!? 5等で小皿で、4等に今出来たパンって、 ホントにそれで順位正しいの!?
パンの鬼だと、気づかれてしまったのだろうか。
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