vol.70 コンサート - 2005年05月18日(水) 大学の恩師の親友で やはり母校の大学の先生をしているS先生が かつてのお弟子さんとジョイントリサイタルをされたので 聴きに行った。 いや、実は行きたくて行ったのではなく、 恩師から「是非行って頂戴」みたいなことを言われて、 恩師には過去毎回私の演奏会のチケットを たくさんさばいてくださってる恩があるので 仕方無しに、文字通り「義理コン」として行った。 どんな内容かを知ったのも前夜で、そこで初めて ジャズとクラシックのコンサートだということがわかった。 そのお弟子さん、というのがアメリカ人男性で、 そのお父さんが大阪で牧師さんをしていた関係で S先生に8歳の時に習い始めたそうだ。 18歳まで日本にいて、その後 インディアナ州立大の音楽学部へ進学、 そこでジャズとクラシック、両方で博士号を取ったというのだから 凄いです。現在はそのインディアナ大学で助教授だそう。 いいなぁ。インディアナ州立大学か。 あそこは州立大と言ってもけっこうハイレベルで、 音楽学部もけっこう優秀です。 なにより私の憧れの?練木繁夫センセイがいらっしゃるし。 アメリカで唯一あこがれる大学です。 (ジュリアードとかバークリーというのは私にはハイレベルすぎて 憧れの対象から外れています) 私は仕事があったので後半からしか聴けなかったけど、 その助教授は前半ではシューベルト、 後半では自作2曲とスタンダードナンバーを2曲弾いた。 スタンダード(スターダストとラウンドミットナイト)と 自作のうちの1曲は なんだかポピュラー弾いてるみたいだった。 インプロバイゼイションっぽくなかった。 でも、もうひとつの自作はちゃんとジャズでした。 けっこうカッコ良かったのだ。 (もちろん演奏が。顔?わかんないけど頭のてっぺん禿げてた) 何が良かったって、ジャズもクラシックもちゃんと 両立してるところに、私は励まされたというか 勇気が持てたのでした。 クラシック出身の人はもれなく 「ジャズやるとタッチが汚くなるねん」と言う。 それだけで既に私は萎えてしまって、 レッスンに通っていると言っても あまり練習せずに行ってしまっている。 もったいない。1時間5千円もするのに。 けど、クラシックの繊細かつ強靭なタッチに近づくべく 今までピアノをやっていたのに、 ジャズでそれを失うなら、ジャズは理論だけでいいや、 と思っていた。 (師匠、ごめん) けれど、今夜のコンサートで初めて両立してる人のを聴き、 なんだか安心して取り組めるような気がしてきた。 両立と言っても、キースジャレットやチックコリアは ちょっと違うし、アンドレプレヴィンくらいかな。 アメリカの音大はクラシック専攻でもジャズの授業があるらしいし、 アメリカ人にとってはできて当たり前なのかもしれない。 でも質の違う、(どちらが良いとはいえない) しかも演奏において評価される点も違うところの多い音楽を ちゃんとそのジャンルの特質から飛び出すことなく それぞれに弾きわけられるのは、 私にとっては憧れのほかになんだろうか。 ジャズの演奏は大物のCD聴いてても、得てして 雑なタッチであることが多いけれど、 やっぱり鍛えられたテクニックの裏づけがあっての 演奏するジャズピアニストもたくさんいるわけで、 雑に聞こえなかったら、それはそれでやはり強みだと思う。 今日ほんとは師匠のライブがあったんだけど、 すんません、師匠。 今日はこっちのほうが私にはためになったよ。 ...
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