vol.57 ちょっといいかも - 2003年12月20日(土) 稲森メソッドのテキストは ピアノは始めはどうってことのない内容だけど、 理論書はかなり親切だ。 少なくとも私が持っている理論書やコードについての本よりも かなり詳しい。 とりあえず中学か高校の音楽の授業で習ったことを覚えている人でも 使えるような理論書なのだが、私に言わせてみれば ピアノを全く習ったことない人ではかなりしんどいと思う。 でもチェルニー30番程度弾ける人でクラシックの音楽理論を 勉強したことない人なら、それなりにじっくり勉強できる本のようである。 私にとっては始めの方はクラシックの理論とクロスしているところが多いので 多少かったるいのだが、それでも丁寧に読んでいくと 「あ、そうか。そうだったんだ」と改めて思えるところがある。 やはりそこはクラシック出身の稲森氏。 初めからジャズをやってきた人とは視点が違うので、 私のような人間がどこでつまづくかを熟知した上での理論書だ。 え?例えば何だって? あ、それは言わない。私の独学ではなくて、とりあえず 受講料払ってるんだもん。 ちょっとだけ希望が。。。。 希望と言えば、演奏の仕事の新しい相方が決まった。 私よりも9才下のバイオリニストである。 それが、とっても美人で感じの良い子なのよ。 彼女はお客さんの吸う煙草の煙対策のため 2本持っている楽器のうち、安い方を持ってきた。正解じゃ。 ところがせっかくレギュラーが決まったと思いきや、 今月は第9その他でプロオケのトラの仕事で忙しく、 私とはたった1回仕事をしただけで、きちんと入れるのは 来月からだとか。 でもそのほうが曲の相談が出来て、却って良い。 彼女は私が一段譜が出来たほうがいいと思っているようで、 でもアドリブまでは私に要求しない。なぜなら彼女も いわゆるジャズのアドリブはできないから。 彼女が他でやっている仕事は ピアニストがコードとメロディーそのままを弾いている時に それに合わせて彼女が対旋律を弾くのだとか。 だったら私にでもすぐに出来そう。 私が仕事始めたばかりのまだ7月、 自分ががまだアドリブを十分出来ないくせに 私にまでアドリブを要求して、しかも 「メロディー」と聞いて私がカンチガイして メロディーそのままをフェイクもなしに弾きはじめたら 「何弾いてるんですか?え?メロディー? あ、、、そうか…でもこれじゃ私が入れない」 って吹くのをやめてしまったフルートの相方とは全然違うのである。 そのフルートの相方は今月まだお店が休みに入らないのに 途中で突然辞めてしまった。 別に結婚でもなく、他の仕事が忙しくなったのでもない。 当然いくつかの理由があるのだが、そのうちのひとつが 楽器のケアである。 お客さんのタバコの煙で楽器がやられるのだそうだ。 応急処置に二万円弱、きちんと直すとなると約10万円かかるそう。 店からは修理代が出ないし。 彼女の楽器はGoldメッキしてあって結構お高い楽器である。 でも彼女曰く 「最低でも6、7万位するのに、あの店のために 私がそんな楽器を買ってまで仕事する気はない」のだそうだ。 私なら買うけどな。 たしかに演奏の仕事はピアニストだけはお店の楽器を使うから メンテナンス料はかからない。その点自前の楽器の持ち込みをする 人たちは、気の毒である。 でもね、私らのいわゆる演奏の仕事というのは アルゲリッチやランパルではないんやから 音楽ホールのステージではなく、レストランやホテルになるのである。 ステーキハウスのピアノなんてちょっと鍵盤をひとつ押しただけでも ダンパーやハンマーのフェルトが油煙でやられていて なんとなくタッチがねっとりするのがわかるのだから、 管や弦の人たちもたまらんだろう。 だからきちんとした演奏会で使う楽器と BGMで使う楽器と2つ用意して、使い分けするのが 演奏の仕事をしている人の本来のやり方なんじゃないかと 私なんかは思うのである。 私にしてみれば彼女がいなくなると演奏者がピアノの私だけで なんとなくしんどかったりもするのだが、 彼女と仕事するたび、彼女のご機嫌を損ねないかとヒヤヒヤしていたので 彼女が辞めたことは私にとって好ましいことでもある。 彼女に対するヒヤヒヤその他に関しては 実は他のレギュラーピアニストも同じだったらしいことが あとでわかった。 あまり人の悪口は言いたくないので、これくらいにしとくけど。 来月からのヴァイオリニストとの仕事をがんばろう。。。 ...
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