vol.42 ポピュラーの仕事 その1 - 2003年07月24日(木) ビストロのピアノ弾きをはじめて4週間がたつ。 私は月木に行っているのだが、 今月は5週あるのでまだ1ヶ月たたない。 月曜日はフルートと、木曜はバイオリンとビオラのトリオで。 初めて入った日のソロピアノはクラシックばかり弾いた。 いわゆるアンコールピースと呼ばれる程度の曲群。 まず入店後1時間のあいだに30分ステージで ピアノソロを弾いてから、別の楽器とのアンサンブルを するというシステムになっている。 今日はビオラ奏者一人が来た。 ビオラ奏者は26歳でいったん別の大学を卒業した後 どうしても音大に行きたくて大阪に来たそうだ。 ただいま4回生。なかなか美人。 で、仕事も1ヶ月前に始めたばかりのうえに、 ビオラの楽譜というのが殆どないため 楽譜選びに困っているようだった。 服装は近所のお姉さん、といったかんじ。 話すといろいろとわきまえている子の様で とても感じが良い。 こんな人ならこの先気持ち良く仕事が出来そうだと思った。 ところが彼女は実家が北海道で 学校が夏休みに入るので、私と1回だけ仕事した後 北海道に戻ってしまった。次は9月だそうだ。 ということは、彼女が戻ってくるまでは バイオリン奏者の子と二人でやらなければならない。 さて、フルート奏者との初仕事。 彼女は前もって店においてある自分の楽譜のなかから いいと思うもの14曲をコピーしておくよう私に言っていた。 膨大なコピー楽譜のなかからそれだけを選び出す時間などない。 だって、朝9時から学校の仕事、帰ってきて15分後に生徒が二人、 それが終わったらすぐに家を出ないと ビストロの勤務時間に間に合わない。 仕方ないので、ビオラ奏者と仕事をした日に 適当に3分の1ほど楽譜を持って帰ってきて、 家で適当に選んでおいた。 ところが、、、当日私の選んだ曲を見て彼女は一言、 「あ…しまった。これは殆ど使わない曲です」 仕方なく慌てて適当に他の楽譜を出してくれて なんとか曲数だけは揃えた。 彼女は私に楽譜どおりだとすぐ終わるので 繰り返しして、その時に私にメロディーを弾くよう言った。 でも、あまり知らない曲の伴奏譜にいきなりメロディーをつけるのは 不安があったので「今日は勘弁してください」といった。 まァとにかく殆どすべてを初見で合わせてなんとかすんだ。 この日、別の曜日のピアニストが私が困っているだろうということで バイオリン奏者との仕事の為に1回分の楽譜を適当に選んで 私の為に置いておいてくれた。心配だったのか、 演奏している時にお店に様子を見に来てくれた。 彼女はその日は近くのほかの店でピアノを弾いているのだった。 今考えると、彼女はフルートの子から私のことを 「何もできない」とでも聞かされていたんじゃないかと思う。 帰り道はそのピアニストの子も同じ時間に仕事が終わるので 駅まで一緒に帰ることとなった。 彼女は私の大学のかなり後輩らしい。多分まだ20代かな? 彼女も美人♪ 採用するのはマスター。面食いかも。 私は一段譜でピアノを弾くことが出来ない (っつーか、自信がないと言うほうが正しい)ことを言い、 今回のお店がクラシックの仕事だとばかり思っていたことも言った。 彼女は 「三年前にこの仕事を始めた時は、私も何も出来ませんでしたよ」 と、フォローしてくれた。 「今やってる仕事は、本当にしたい仕事ではないんですよね。 私もクラシックの仕事がしたかったんです」と言っていた。 私はいままでピアノの仕事といえば 関西にいくつかチェーン店があって ハムのおいしいと言われている某ステーキハウスでの仕事くらいで、 そこでは適当にクラシックやポピュラーを 楽譜どおりに弾いておけば済む仕事だった。 以前阪神百貨店の1階でピアノの生演奏があったが そこの仕事をしようと事務所に入った時も ジャンルはクラシックということで研修を受けた。 去年入りかけたブライダル事務所も クラシックピアノ奏者募集ということだった。 でも今度は違う。ポピュラーが出来ないとダメな店だ。 つまり一段譜で仕事が出来ないと行けない。 わからない人のために説明すると、 一段譜とは、メロディーだけの譜面にコードネームがついているもの。 ポピュラーやジャズは基本的に一段譜がメインだ。 更にジャズに至っては即興が必要になってくる。 コードネームだけで伴奏を適当に弾けるようになるのは そう遠い日ではないことは想像できる。 ただ、コード進行パターンというのがあって、 勿論それがすべてではないけれど、そういうパターンを 身につけていれば、かなり気の利いたコード奏法となることは 間違いない。私にはパターンが全く身についていない。 で、イナモリメソッドの「リードシート奏法」というテキストを 三冊まとめて買った。中身も調べずにいきなり紀伊国屋に電話して 取り置きしてもらった。 で、買ってから良く見てみると、最初の2冊はあまり意味がなかった。 というのは去年私のピアノ友達の「キャバクラ君」が貸してくれた本と 中身が殆ど同じだったから。 しかし三冊目からはジャズっぽくなってくる。 実は4冊目というのがあって、それをこなせば ジャズのコード奏法としては完了するらしい。 とりあえず復習の意味をこめて1冊目から目を通すことにした。 ...
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