あっこのPiano Diary...あっこ

 

 

vol.32 他のジャンルの音楽 - 2002年07月08日(月)

毎日ではないが、あれから少しづつアドリブフレーズを書き写している。
Church Mode(教会旋法)を使ったフレーズのところまで進んできた。何がわかりにくいのかというと、たとえばCメジャーコードの中でそれぞれのチャーチモードが使えるという点。
チャーチモードを全て幹音で表すと、メジャーコード(長音階)であるドレミファソラシドはイオニアン、レミファソラシドレはドリアン、ミファソラシドレミはフィギリアン、ファソラシドレミファはリディアン、ソラシドレミファソはミクソリディアン、Natural Minor Cord(自然短音階)であるラシドレミファソラはエオリアン、シドレミファソラシはロクリアン、以上の種類がある。
もうちょっとわかるようになったら、どう使えるのかをまたここで説明しなきゃ。

ウィントン・ケリーのぶんの採譜はあれから滞ったまま。真夜中にヘッドフォンで聴いているせいか、余計に書き取りにくい。まぁ全部できなくてもいいと師匠は言ってたので、そっちはあまり頑張らない程度にしようと思う。ただ弾くだけだし。

問題は、もうひとつの宿題の師匠の作ったアドリブフレーズの分析。レッスンではわかったような気がしていたけど、いざ音符を目の前にすると、「だからどうなのよ」となっちゃう。師匠みたいに私の書いたのを見てすぐに「ここはロクリアンを使ってますね」と言われても「へっ?あ、そうなの」だもん。やはり自分なりの勉強をしないと与えられたものができないのだ。英会話のレッスンと同じ。家でも何がしかの勉強をしないと英会話スクールに通っても意味ないじゃん。

その英会話であるが、先日、私の通う英会話スクールに新しく来たアメリカ人講師が、私がピアノ教師でジャズの勉強もはじめたことを知ると、何故か
「ブルース・ホーンスビーって知ってる?」と言い、
とてもいいキーボード奏者なので聴くといい、と勧めてくれた。
そして後日、彼はそのCDを持ってきて私に無理やり?貸してくれた。
「2曲目と5曲目がいいんだよ」あ、そうなの?じゃあ聴いてみよう。
でもな、ジャケット見ただけで、いやな予感がした。
「これってもしかして?」はい、ロックでした。ロックは嫌いなのに。

さて、、、1曲目を聴いてすぐに後悔した。おもしろくない。じゃあ2曲目、、、楽しくない。3曲目、、、興味がわかない。4曲目…5曲目…。
どれ聴いても同じにしか聞こえないよー。私はロックには明るくないので、どんな音楽であるかとか、誰の音楽に似ている、とか言えないのだけど、何となく古臭いサウンドが聞こえてくる。別の講師に確かめると80年代にアメリカで流行したサウンドらしい。

ロックンロールっていうのかな、マリリン・モンロー絶頂期のころの50年代の音楽は実は好きだったりする。どんなミュージシャンがいてどんな曲があって、っていうのはちっとも詳しくないけれど、エレキギター使ってるわりにはシンプルなサウンドで、聴いてるとこっちも身体がリズムにのってくるのだけど、ブルース・ホーンスビーはリズムにのれない。なんか彼ら自身が自己満足で演奏してるようなものが漂ってくる。しかし彼は好きなのだろう。せっかく親切心から貸してくれたのだろうに、残念ながらいただけない。彼になんて言ったら誤解のないように気持ち良く返せるだろうか。こんな場合は日本語でも難しいのに、英語でどう言ったらいいねん!

後日CDを返した。
「悪いけど私の趣味じゃないわ」って。そしたら彼は
「5曲目は良いんだよ。覚えてない?」
「うん、覚えてない」
すると彼はラジカセ持ってきて5曲目をかけた。仕方がないので、
「アコースティックなのが好きなのよ」と言ったら、今度は別のミュージシャンのCDを勧められた。
そして次のレッスンでさっそく私にまた、無理やり貸してくれた。
こんどのはFusionで、ミュージシャンの名前はJanniという。アメリカではとても有名で自分のオーケストラを持っているという。ははん、ポール・モーリアみたいな人なのね。たぶん。
「これはとても良いから、1回だけ聴くんじゃなくて、テープにダビングして何度も聴いてみてね」という。
あのさー。ワタシはクラシックとジャズが好きなのよって言ったじゃんー。

さて、1曲目、あーあ。2曲目、ふぅ〜。3曲目、もういいってば。4曲目、時間がもったいない〜!…苦痛じゃ。
パンチが効いてるわけでもなし、ポール・モーリアやリチャード・クレイダーマンのような癒しの要素も感じられん。百歩譲って、ドライブのときの目覚ましに良いのかもしれないな。
それに今の私はこんなCD聴くよりも、1枚でも多くのJAZZを聴くべきなのだ。
それで、それをきいたあとオムニバスのJAZZのCDを聴いた。なんだかホッとした。

次の日。
「これも私の趣味じゃないわ」と言うと、
「全部聴いたの?」ときた。
「ええ、もちろん。でもね、私はイージーリスニングミュージックは嫌いなの」
と、今度ははっきり言った。
彼はなんか悲しそうに見えた。がっかりしたんだろうな。
「ごめんね、気分を悪くさせたかな…」って言ってた。返事できなかった。

いつも私はJAZZを聴くたびにクラシックが恋しくなって、シューマンやショパンを弾いたりクラシックのCDをかけたりするのだが、今回ばかりはJAZZで自分の心が生き返ったようだった。こんな経験は初めてだ。
これまでショッピングに行ったりレストランや喫茶店に行ったりして、お店で自分の趣味じゃない音楽がかかってきても、ちっとも気にならなかった。なのに、今回は自分の趣味じゃない音楽を小1時間聴かされて、こんなにも苦痛を伴うものなんだろうかと改めて気付かされた。

してみると、私のリサイタルに来てくれた人たちのなかにも、今回の私のような気分だった人が何人かいたに違いない。
なんだか身がそがれる?思いがする…

さあ、今夜もJAZZYに過ごそうか…



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