あっこのPiano Diary...あっこ

 

 

vol.27 久しぶりのレッスンその2 - 2002年05月30日(木)

で、レッスンについて。

まず師匠が「先に質問を聞きましょうか」と言ってくれた。これはありがたい。以前の楽器店でのレッスンは、ただひたすら間髪入れずに師匠の説明が60分続いたので、質問しようにもタイミングが掴めなくて困った。終わったら次の生徒さんが待ってるし。

ディミニッシュスケールのところでつまづいたのを質問した。
だいたいよ、ディミニッシュスケールなんてワシらクラシック畑におるもんはそんなの知らんもんね(←山下洋輔のエッセイに出てくる坂田明風口調)。

ディミニッシュスケールは3種類しかないのです。そう、「ディミニッシュ」を意味する「減」を考えるとそうだ。そういえば減7の和音は3種類しかない、って音大受験前の楽典のレッスンで習ったな、確かに。
だから、ディミニッシュスケールというのも、

1.ド−ミ♭−ファ♯−ラ
2.ド♯−ミ−ソ−シ♭
3.レ−ファ−ソ♯−シ

の3つの和音のうちのどれか2つずつの組み合わせから成り立つ。
他の減7の和音は上記の3つのどれかの異名同音の展開和音になる。

だから、ディミニッシュスケールも主音が「ド」の場合と「ド♯」の場合と「レ」の場合の3つだけ。ひとつだけ例に取ると、

ドーレーミ♭−ファーソ♭−ラ♭−ラーシ、となる。

この場合、
ド−ミ♭−ソ♭−ラ(=ファ♯−ラ−ド−ミ♭)がコードトーンで
レ−ファ−ラ♭−シ(=ソ♯−シ−レ−ファ)がテンションなのだそうな。
なんでかわかる?みなさん?私は今のところ何故なのかはよくワカンナイ。

全部で12個ある属7の和音はそれぞれ、3つのディミニッシュスケールのどれに帰属するか、ということが本に書いてある。
その説明がわかりにくい。C7♭9のコードを例にとってある。

C7♭9=分母がC音で分子がEディミニッシュの分数コードであるからつまり、

Eディミニッシュ=Gディミニッシュ=Bディミニッシュ=C♯ディミニッシュ

ということである。それをスケールに拡大して考えると

C7♭9は、ド♯レ♯ミファ♯ソラシ♭ド、というディミニッシュスケールに帰属するので、そのコードのところはそのスケールの音を使える。


…とまぁこんなカンジ(写しではない)。わかったようでわからんもんね。

私が初めてそのディミニッシュスケールを本で見た時、ジ−っつと眺めてからおもむろにそれらの構成音をコードトーンだけの和音、テンションだけの和音の二つに分けて書いてみた。そしてそれらを異名同音すると、先に述べたように
3つのディミニッシュスケールは、3つの減7の和音を2つずつ組合せて、
それらを音階構成音として並べたもの、という答えを逆に引出す事が出来た。
そしてさらに、
12の属7和音は4つずつそれらの3つのディミニッシュスケールに
帰属する、という事を確かめる事が出来た。

しかし「そこまでする必要はないですよ」と師匠は言い、
それぞれ当てはまる属7の和音の第9音を♭させると、
みな同じ減7和音(テンション付き)になる、と説明してくれた。
逆からの説明だ。
しかし、そこまでして確かめる事をしないと、
私の脳みそが受け入れ態勢に入らないもんね。

オルタードスケールのところも説明してくれたけど、結局忘れてしまった。
もう一度理論書を調べてみる事にする。

とにかくそのようにして、どのコードになんの音階が使えるか、ということを
踏まえて「オン・グリーン・ドルフィンストリート」を使っていきなりアドリブを書いていくことになった!!!!!

「たとえばですねぇ、こんな風に…」と、師匠は1種類から3,4種類のアドリブパターンを使って鮮やかに弾いてくれた。
おお!プロみたいだ…あ、師匠はプロなのだった。
師匠はピアノを弾いてるとき以外は
「ジャズの好きな腰の低いお兄さん」って感じなので
一瞬忘れてしまうがな…(ってそんなことないか)。
くーっ!こんな風になるにはいったい何年かかる事やら。

ちなみに左手のコードのつかみ方はまだすっかり私が身についてないので、
師匠が和音を書いてくれた。

練習した「オン・グリーン・ドルフィンストリート」を弾かされた。
例によって、メトロノーム後打ちで合わせたやつ。
メトロノームなしとありとで2回。
「あ、全然問題ないですね。ちゃんとリズムが聞こえてきます」だって。
たぶんタッチはきつすぎるのかもしれない。でもよくわからない。
かなり軽めのタッチで弾いたつもりもあるけど、
消音ユニットの音、つまり電子ピアノの音だから、
音色までは出せないことが幸いしたのかも。

師匠はウィントン・ケリーのコピー譜を出して見せてくれ、レコード(!)をかけてくれた。でも、もしかしたら私が持っているのと同じかもしれない。
なんべんも聴いた訳ではなかったので、
「あ、同じです」と言えなかったのが恥ずかしかった。
コピー譜をのどから手が出るほど借りて帰りたいのをぐっと我慢して
まず自分でコピーしてみようと思った。
「別の人のコピー譜が見つかるといいですね」などと師匠は言っていたが、
今度までに探しには行けないだろう。

「とにかくコピー(採譜)していろいろなアドリブの仕方を自分の中にためる事です。左手の和音のつかみ方のパターンを丸覚えすることです。プロでもしばらく弾いてないと、せっかく身につけたアドリブの種類忘れるんですよ。」

「え、でもいくら好きでもアートテイタムのはコピーしにくいですよね?」

「あぁ!それ、いまボク挑戦してるんですよ」

と、急に「師匠」の立場から離れた顔になって、ネットでアメリカから取り寄せたというアメリカ人研究者の書いたアートテイタムの演奏の分析本を出して見せてくれた。実にたのしそうな表情だった。

「興味があればこんなのありますよ」と、アメリカのジャズの楽譜などの手引書を見せてくれた。でも、そんなの私にとってはまだまだ先の話じゃんー。

楽器店のレッスン室では音楽ソフトも楽譜も何もないから、こんな展開のレッスンは受けられないだろう。その点では師匠のお宅に来てよかったと思った。
師匠が左手の和音を書いてくれてる間、少しだけ雑談もしたし、
帰る時も師匠は楽器店では見せなかった笑顔だったので、
(漸く帰ってくれるという安堵の笑顔だったのかもしれんが)
私の中ではかなりわだかまりが解けた思いがした。
よかった。

しかしのー、いきなりアドリブ弾いてこいだなんて…


...



 

 

 

 

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