vol.24 高槻ジャズストリートその2 - 2002年05月19日(日) 師匠たちのライブが終わってから友人とお茶に行って一服した後、別の人のピアノソロを聴きに行くため、前もってそのお店に行っておく事にした。もう聴き逃さないぞ。だって今日の目的は師匠とその人のライブの2つだけだったんだもの。 そのお店は2階と3階にステージがあって、2回ではおネエちゃん3人組みが「A列車で行こう」とかのスタンダードナンバーを歌っていた。先の師匠が伴奏した歌手で既にゲンナリしている私は、たとえその3人組みが上手かったとしても聴く気になれなかった。そう。もともと私は歌が好きでないのだ。ジャンルに関係なく。もっともドイツリートの伴奏をするのはメチャクチャやり甲斐があって大好きなんだけど。 私が聴きたかった二人目の人物は、母校の先輩にあたる人で、既に東京で活躍している。たしか3歳年上の作曲科出身の人らしい。ついでに言えば母校のジャズコースで教えているはず。あ、違うかもしれないけど。 私と約半年位しか年の違わない私の師匠とちがって、この先輩は髪の毛フサフサ、キャンディ・キャンディに出てくるテリィみたいなヘアスタイル。黒いパンツに黒いシャツ、典型的なおしょうゆ顔。人を笑わせるノリもいい。「お、カッコイイ、あ、目があっちゃった」ってカンジ… 曲目はスタンダードナンバーとオリジナルと両方あったが、どちらにしてもうちの師匠とは全く違うスタイル。クラシック出身だからか?端々にクラシック音楽への傾倒みたいなものが見え隠れして、確かに和音はジャズなんだけど、クラシック聴いてるみたい。かなりセンシティブ。うーん、ちょっとちがうなぁ。私が思っているのと。確かに彼自身の世界をしっかり築いているってカンジだけど。「気に入った」とかでなくて、単にああいうスタイルへの興味という点でもう一度ライブを聴いてみたいな、という人。曲と曲のあいだの彼のコメント中、「あ、また目が合っちゃった。どうしよ♪」なーんて思ったりしたが、たぶんいろんな女性が同じように思ったに違いないな。終了後、彼は入り口に立ってお客さんをお見送りしていた。何か一言感想を言おうと思ったけど、彼の前まで来るとなんか急に恥ずかしくなったので、下を向いて帰ってきてしまった。 さて、次の日。師匠のCDを何度も繰り返し聴いてみた。 オスカー・ピーターソンを敬愛しているとあって、かなりエンタティメントな音楽。 でも、実に私が弾ける様になりたい系のジャズ。そういう点では師匠で良かったなーと思った。解説を書いた人は「オスカー・ピーターソンを彷彿とさせる演奏」と言っている。彼はアート・テイタムも大好きらしいが、私にはまだオスカー・ピーターソンの良さがもうひとつわかっていない。私にとってはアート・テイタムのほうが断然上なのだ。そしてなんと言ってもやはりまだ、ホロヴィッツや内田光子を聴いてる方が幸せな気分になれる。 とにかくそっち系のスタイルなので、結果的に演奏にテクニカルなものが求められる。彼の手は腹が立つほど、そしてヨダレがでるほど大きいし、もしかしたらクラシックで言えばプロコフィエフ、カバレフスキー、リストなんかを私よりもバリバリずっと上手に弾けるんじゃないかと思った。うーん!弾かせてみたい…そして、体育会系のカプスチンなんかは却って嫌いなんだろうなと思った。 次に師匠に会うのは…レッスンの再開のときである… ...
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