観能雑感
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2004年07月21日(水) 巨星落つ

カルロス・クライバーに、アントニオ・ガデスと、その方面では伝説的な人物の訃報が相次いで入る。

クライバーは、恥ずかしながら映像を見るのは初めてで、こんな風な指揮姿だったんだなぁと感慨深い。クラシック界のミスター・ドタキャンが本当にわざわざ日本にまでやってきて、何回も振るのか?という憶測、超高額なチケット代、そして実際に公演に行った人に「その価値は十分過ぎるほどあった」と言わしめた素晴らしい演奏。10年前の事だが、聴いた人は一生の宝となったであろう。

ガデスは、フラメンコという民族舞踊を普遍的な芸術に高めた人だという気がする。文字通り、心血注いだ仕事だったのだろう。床を踏み鳴らす音(サパテアードと言ったか?)は、広い舞台の端から端まで鳴り響いたと言う。

実際に、聴き、観ることは出来なかったけれど、素晴らしい音楽と踊りを、どうもありがとう。やすらかに・・・。


こぎつね丸