時々管理日誌
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2019年10月03日(木) 今更だけど台風の話・その3

翌日(14日)には、スマホの電波が細々と入りだしました。
それまで4Gだったのが、2Gだったから、なにか応急処置だったんでしょうけど。
(そして今もなぜか2Gのまま……だけど、家ではWi-Fiだから、特に不自由はないです)
が、停電・断水は、まだ続いていました。

でも、停電については、最初の頃より、少し不安が減りました。
というのは、最初、東電が発表した停電区域に、思いっきり停電してるうちの地名が、全く入ってなかったんです。
つまり、把握されてなかったということ……。
それが、やっと停電区域のリストに地名が載ったのです。
ぜったい一週間(と、当時東電は言っていた)での復旧は無理だろうとは思いつつ、でも、あとは時間の問題で、待っていればいつかは電気がつくという見込みが立ったので、それだけでもだいぶ心強くなりました。
そして、長丁場への覚悟も固まりました。

幸い、我が家は、停電にはかなり強い仕様でした。
前にも書いたとおり、屋根のソーラーを自立運転に切り替えればコンセント一個分の電気が取れるので、消費電力の多い機器は使えなかったものの、かろうじてスマホの充電は出来たし、ソーラーはついていてもオール電化ではなく、ガスはプロパンなので、配管等さえ無事なら、ボンベの中身があるかぎり使えます(さらにカセットコンロもあります)。

うちは311のときに計画停電を経験しており、しかも奥地ゆえに普段からちょっとしたことで停電しがちなので、わりと停電慣れ(笑)していて、日頃から停電すること前提で生活しているので、照明の備蓄も、かなり豊富でした。
懐中電灯類は、ペンライトからソーラまで合わせれば十個くらいあって、しかも、乾電池式ものもについては、直前の防災の日に合わせた定期点検で動作を確認した上、それぞれに合わせた電池の予備を買い足したばかり。
屋根にソーラーを付けてもオール電化にしなかったのも、予算の関係もあったけど(笑)、停電のときに困ると思ったからでした。
屋根のソーラーから電源を取るための、とても長い延長コードも買ってありました。
なので、停電が長引いても、それなりに乗り越えられる見込みがありました。

ただ、懸案だったのは、冷蔵庫の中身。
それも、主に、冷凍庫の肉!
うちは僻地住まいの共働きなので、普段からまとめ買いスタイルで、たまたま業務スーパーで大量買いした肉を小分け冷凍した直後だったんです。
停電一日目、二日目にも、冷凍庫の肉をなるべく素早く取り出して(←庫内の温度が上がらないように)、大量に食べたんですが、まだ大量に残ってて。
冷蔵庫も、3日くらいなら、開けなければ少しは冷えてましたが、そろそろヤバいです。
東京から買ってきた氷も、ちょっとだけ冷やす役には立っても、冷凍を保たせるほどの力はありません。

で、その日は仕事が遅出だった夫が、昼間の明るいうちに、肉を全部、塩茹でや醤油煮にしてくれました。
そして、その調理済み肉と、冷蔵庫に残っていたものを、なるべく全部冷凍庫に移し、そこに、夫が仕事帰りの非停電地域のスーパーで買ってきた氷を入れて、冷凍庫を氷冷式冷蔵庫として使うことにしました。

でも、いくら調理済みでも、冷凍でなければ、そう何日もは持たないので、停電のあいだじゅう、ず〜っと、時ならぬ肉祭り!
ちょっと前まで三人家族だったのが、息子が独立して大人二人になった直後なので、一人当たりの割り当てが多い!

あと、ゴーヤ。
庭のゴーヤ棚が倒壊したので、台風の翌朝、地面に落ちたゴーヤをできるかぎり回収したのが一山あって。
もちろん傷んでるけど、すぐに食べればまだ食べられるのに、捨てるなんてもったいない!
まだ小さいのも頑張って回収しました。
あーあ、あのいっぱいあった小さいゴーヤ、まだまだこれから大きくなってどんどん収穫できるはずだったのになあ……(T_T)

で、大量の肉とゴーヤを消費しつつ、他にも冷蔵庫の中のものは腐らないうちに食べなきゃいけなかったので、食べきるのが大変。
断水には苦労しましたが、キャンプに来てると思えば、まあ、なんとか……。

ところで、停電中に肉を焼くと、換気扇が回らないので、窓を開けてても、家の中が臭くなりますね……。
なので、停電時に外でバーベキューをした北海道の人たちは、本当に合理的ですね。
昼間なら家の中より外のほうが明るいし、夜でも、どうせ家の中も暗くてカンテラの明かりで食べるなら、外でも同じだし。

そして、断水についても、3日目からは近所の公民館に給水車が来て水がもらえるようになり、助かりました。
よそでは水をもらうのに何時間も並ぶとか、一人2リットル制限だったとかの話も聞くけど、うちの最寄りの給水所は空いていて、並ばずにもらえたし、量もたっぷりで、大変ありがたかったです。
川崎から給水車が来てくれた日もあって、ありがいことです。


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