時々管理日誌
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2005年04月11日(月) 『痛い注意報』が必要?

『イルファーラン物語』の今後の連載にあたって、今、ちょっと考えてるんですけど……。
大量に血が出るとか、キャラが肉体的にすごく痛い目にあうのとか、あるいは精神的にイタい目にあうのとかがダメな人って、けっこういるみたいですよね。

で、実は、これまではわりとほのぼのとやってきた『イルファーラン物語』が、この先しばらく、精神的にも肉体的にも、けっこう『痛い』んですよ……。
このあいだの更新分も、けっこう流血だったけど、次からの数回は、流血ももっと多いし、それに、何より、キャラへの精神的な虐待がひどいんですけど……(いくら後々のカタルシスのためとはいえ、あれは我ながらサディスティックだと思う……(^_^;))。

別に、警告や年齢制限がいるほどの残酷描写だとは思わないんですが。
もしこれが実写映画でリアルに出血を描いたら、もしかするとR12とかR15なのかもしれないけど、文章だし……。
市販のファンタジー小説でも普通にある範囲内だと思うんです。
ファンタジーって、流血があるのがわりと普通なジャンルですよね。

ただ、最初から流血ドバドバの作品だったら、そういうのが平気な人しか読んでないだろうからいいんだけど、『イルファーラン物語』って、これまでがわりと『ほのぼの』だったじゃないですか。
だから、今まで『イルファーラン物語』を気に入って読んでくださってた方は、そういう、ほのぼのしたのが好きな、心優しい方が多いんじゃないかと思うんです。
安心して読める良心的な心優しい物語だと信じて読んでたのが、途中で急にすごくいっぱい血が出たり、精神的にもとことん痛めつけられるような展開になってきたら、ショックかもしれないなあ、と。

自分ひとりで書いていた時は、別に、まずいともなんとも思わなかったんですけど。
私はストーリー展開上の必然性が感じられれば多少の残酷描写は平気だし、キャラが痛い目にあうのも、後々のカタルシスが期待できさえすれば平気なので。
残酷描写そのものがすごく好きというわけじゃないんだけど、なるべくお腹をすかせた方がその後の食事がおいしくなるようなもので、キャラが出会う試練が大きければ大きいほど後で乗り越えた時の満足度も大きいことが予測できるじゃないですか。
だから、この程度の試練は、楽しい大団円の前段階として当然あってもいいもの、むしろ物語の盛り上げのために必要なものと思ってたんです。

でも、その作品をネットで公開するようになって、実際にそのイタい部分に連載がさしかかってみると、ちょっと躊躇が出てきました。
ネットで読み書き兼用含む読み手の皆さんの発言をいろいろ眺めていると、誰もが私のようにカタルシスの前段階としての試練を受け入れられるわけじゃないらしいんですよね……。
とにかく楽しい話しか読みたくなくて、それまで好きだった話でも途中で展開が暗く、イタくなってきたら読むのを止めるという人も、けっこういるらしいんです。
そういう人にイタい思いをさせては可哀想かもしれないし、そこで読むのを止められてしまっても悲しいなあ、と。

で、もしかして、作品目次ページにでも、どの回とどの回は『痛い』旨、一言、注意報を出して、痛いのが苦手な人はその部分を飛ばして読んでもらえるようにしたほうがいいかもしれないと考え中です。
ちょっとくらい途中を飛ばして読んでも、『何らかの試練があって、それを乗り越えたらしい』くらいのことが分かれば大丈夫と思うから、そこから先を全く読んでもらえないよりは、そのほうがマシな気がするんです。

でも、そんなこと大きなお世話のような気もするし……。
『こういうのが苦手な人はどこを飛ばしてどこから読みなさい』なんて、読み方まで作者が指示するのは、あきらかにおせっかいだし、越権行為ですよね。
どうしようかなあ……。
ちょっと迷ってます。

……まあ、なんだかんだ言って、たぶん何もしないとは思いますが。
本当に嫌な人は、私に指図されるまでも無く読むのを止めるでしょうしね。


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