ふすまのおく
細々、ぼそぼそ書いてます。

2013年02月11日(月)

実家に帰り、祖父母の見舞いに行ってきた。

祖父がなんとか元気になったのが嬉しかった。
酸素が不要になり、同室の男性と談笑していた。
私たちとも普通に話して(祖母とは意志の疎通が難しいのでそれが嬉しい)、
「もう一度グアムに行ってみたい、あの頃(戦時中)とは随分変わったろうか」
と祖父が懐かしそうに言った。
「グアムに行くには体力が足りない、十年ぐらい前なら大丈夫だったのに」
と母は残念がった。もうそんな歳になっちゃったんだよ、とも。

祖母は呼びかけに反応してくれた。目を開けて何か言ってくれた。
呼びかけてみて、話してみて、と母に言われていたけれど、
元気にしてる?とか、具合はどう?と言うのもおかしいので、
孫の○子だよ!とひたすら呼びかけるぐらいしか出来なかった。

まだ私が小さい頃の祖父母宅には黒っぽい犬がいたことを急に思い出して、
その頃の事を病室で母に聞いてみた。
犬はシンゴちゃんという名前で、生まれたところでつけられた名前らしい。
そんな話を聞いていたら二人とも健康だった頃の事を思い出して泣けてきた。

母は去り際に「頑張るんだよ」と祖母に呼びかけたら、
祖母が何か答えてくれた、それが母には「頑張るよ」と聞こえたと言った。

鼻をすする私に母は「マスクしなさい!」と言い、
家に帰ってからも「風邪ひかれると困るんだけど!」としつこいので、
「風邪じゃなくて泣いたんだけど」と言ったら少しびっくりされたけど、
毎日泣いているわけにもいかないが母も最初のうちは泣いたと言った。

「もうそんな歳だから」と母はどんな気持ちで言ったのかと思うとやり切れない。


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襖 [MAIL]