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■ ハボに愛(略)続き
好きな人が食事をしている姿を、向かい合って眺めるのが好き。
その食事が、自分が心をこめて作った手料理ならなおさら。 「凄くおいしいよ」なんておおげさな身振りで褒めちぎられるよりも 言葉を発することも忘れるくらい、一生懸命に食べてくれるのが嬉しい。 顔を上げてふと目が合った瞬間、照れたように「旨いな」と呟いてくれる貴方がすきよ。
「仕事のほうはどう?」
「んー、はっきり言ってキツイな。 毎日朝から晩まで肉体労働。」
「殺人鬼が破壊した瓦礫の片付けをしてるのよね。まだ終わらないの?」
「やっと半分終わったかな、ってところ。 もう安全だって分かれば、そんなに急ぐこともない仕事なんだけどな。 大佐の命令のせいでここんところ俺らの休みは皆無。」
「マスタングさんの……?」
「あぁ、安心してデートできないから、とか言って。 勝手だよなぁ。安全だろうが危険だろうがどうせ自分はデートするくせによ。」
「ふふ……マスタングさんらしいわね。」
記憶の中にある、自分を誘う男性の姿を思い浮かべる 青い軍服に濃い紺のコート。 すれ違い様、後ろに控えた女性部下に聞こえないような小声で、耳元で囁くように "今夜この噴水の前で待っていてくれたまえ。 必ず迎えに行く。" そんな風に男の人に誘われたのは生まれて初めてで。 でも、その様子からこの人は今までに何人もの女性に同じセリフを繰り返したのだとわかっていた。
くすりと笑みがこぼれる。 今も、繰り返しているのだ。 相変わらず、自分に好意を寄せる女性ひとり一人を律儀に口説いて。 あれから変わっていないというのなら、これほど嬉しい事はない。 私の知らぬところで、怪我もせず元気に生きているというのなら。 その様子を、こうして人づてに細々と知る事ができるのなら。
「……今度、あなたの仕事が早く終わるのはいつ?」
「あー……たぶん、3日後かな。早くって言っても夕方だけど……」
「今日と同じくらいなら、また夕御飯を作りにくるわ。 お皿は私が洗っておくから、ジャンは休んでいて。疲れてるでしょう?」
_________________________ 力尽きたー……眠い。 前回の買い物の時に、トマトを人差し指でくるくる回すハボを見てフィーネが喜ぶ場面を書きたかったのに忘れてました(今更言われても) 良い人にしようとしたらフィーネの性格が嘘臭い変な感じになってしまった。 本当は、純粋に奉仕欲の強い人なんだよ。 良い奥さんになるよねーって人。
2003年11月06日(木)
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