on a wall
亜栗鼠



 欲しい物

「何が欲しい?」

 「別に無い。」

「何か買ってあげるよ。」

 「いらないよ。」

「欲しい物無いの?」

 「んー・・・わかんない。」


当分考えても、欲しいものは浮かばない。
こんなやりとりを、過去、何度しただろう?
ある男性は、「珍しいね。」と言い、
ある男性は、「欲が無いね。」と言い、
ある男性は、「良い子だね。」と言い、
ある男性は、「冷たいね。」と言った。

プレゼントを貰うという行為自体に慣れていないというか
プレゼントしてあげると言われると、断る習性がついてしまっている。
幼い頃からそうだった。
両親もおらず、祖父母が私たち兄妹を育ててくれていた環境で、とてもとても裕福な暮らしなど程遠いものだった。
仕事をしていたのは祖父だけ。
そんな経済状況の中で、とてもおねだりすることなんて出来なかった。

後々、父の保険金があったので、十分普通の生活は出来ていたんだという事実を聞かされた。
それでも、私は、もう癖になっていたのか、いつの間にか、自己暗示をかけていたのか、欲しい物というものは無くなってきているような気がする。

私は、欲しい物がこれといって浮かばないのです。
これは、寂しい人間なのでしょうか?

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2004年04月24日(土)
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