on a wall
亜栗鼠



 退職

一ヵ月後、退職する話をした。
その話はすんなりと受け入れられた。
月曜日にでも、辞表を出す事になった。

自分で言うのもなんだけれど、患者さんにも結構好かれていた。
スタッフは、皆、私が精神的に弱い物を持っていると知って、随分と気を遣ってくれていた。
仕事に出れば、嫌な顔ひとつせず、笑顔できっちり仕事をする。
けれど、その裏に、家に帰って、ひとりになったとき、旦那様と二人きりになったときの私の状態や苦しみなど、どんなに説明しても誰にも伝わりはしない。
流石に、あれだけのキツイ内容のメールを受け取り、私は耐えていけそうにない。
皆が少し疲れる程度のAさんとの関わり、私はどれほどそれを吸収し疲れ果ててしまうのか、そして私が壊れたときどうなるのか、誰も分かりはしない。
もう、皆に気を遣ってもらって、迷惑を掛けて、なじられ、壊れ、それでも気を遣ってもらっていることに引け目を感じ、更に壊れていくことに終止符を打つ事にした。

私の味方は、旦那様だけなのだ。
私の全てを知り、受け入れてくれるのは、旦那様だけなのだ。
もう、絶対に裏切りはしない。

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2003年12月12日(金)
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