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亜栗鼠
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主との出逢い4
久々に「主との出逢い」
6月16日の「出会い」から「主との出逢い〜3」からの続きです。
お泊りした朝、チェックアウトは午前4時。
4時には出て仕事に行かなければいけないのに、この機会を逃したら泊れることなんて何ヶ月何年先になるか分らない私の都合に合わせて頂いて、私の我侭を聞いてくださった。
まだ外は真っ暗で、車もほとんど走っていない。
方向音痴な私の為に、高速の入口手前で待っていてくださった。
「あっちだよ。」
と指差し、私を見送り、お互い逆方向に走り出した。
家に着き、主にメールする。
「家に着きました。」
当時、私には夫がいた。
その日、夫は出張だった。
いつ帰ってくるか分らない。
私はシャワーを浴び、主の匂いを消す。
いつも使っているシャンプーで髪を洗い、
いつもの石鹸の匂いを付ける。
夜になり、仕事から帰った主がメッセンジャーに現れる。
「お帰りなさいませ。お疲れ様でした。今日はありがとうございました。」
いつもの様に会話する。
夫から、今日も帰らないと電話が入る。
会って話がしたい。
今日逢ったばかりだと云うのに、今しかないという思いが私を焦らせる。
自分の事を知ってもらいたかった。
結婚生活のこと、私が今、どんな環境でどんな気持ちで過ごしているのか。今までに何があったのか。
全てを聞いて欲しかった。
言葉に出来ない感情も全て見ていて欲しかった。
何が一番辛いのか、何に苦しんでいるのか、表情から、声のトーンから汲み取って欲しかった。
だから、この話は直接会って話したかった。
無理を承知でメッセに打ち込んだ。
「会えませんか?」
主は、翌日も早朝から仕事。
移動時間を考えると、とても外で会う程の時間は無い。
諦めてはいたけれど、最大級の我侭を言ってみた。
「お家にお邪魔してもいいですか?」
意外にも、主は私の我侭を受け入れてくださった。
私は、急いで主の住む街へ向かった。
降りるインターと、そこからどう走ってどこで待っていればいいかを教えてもらい、高速に乗る。
主に電話・・・
「早いねぇ。もう着いたの?」
「いえ・・あの・・・すみません・・・○○インター通り過ぎちゃいました・・・どうしましょう・・・」
「あは・・・そう来たか(笑)」
「すみません・・・方向音痴で・・・」
「次のインターで降りた所で待ってて。行くから。」
そして、迎えに来てもらって、主の車の後ろをついていった。
お疲れのところを我侭言って、更にこんなこと・・・
こんなところにまで手のかかる奴隷。
申し訳無くてたまらない。
逢うのは4度目。
主の部屋。
今までとはまた違う緊張感。
座って、一息つくと
「話たいことがあったんでしょう?」
と、タイミングを作ってくださり
なかなか言葉が出てこない私をゆっくりと待ってくださった。
私は、結婚前の事から結婚生活のこと、自分の悪いところ、自分が浮気していたこと、必死で話した。
嫌われるかもしれない。と覚悟して話した。
けれど、主の口から出た言葉は
「よく話してくれたね。頑張ったね。」
そして、優しく抱きしめてくださった。
受け入れてくれる。
私の全てを。
大丈夫。
この人になら、全てを晒せる。
全てを預けられる。
今まで信用していなかった訳ではないけれど
本当に心を許したのはこの日かもしれない。
ほんの少しの時間、主の布団で一緒に眠り、
早朝、主の仕事について行った。
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2002年08月06日(火)
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