on a wall
亜栗鼠



 望み

「どうして欲しい?」

何でも自分で言わせるご主人様。
その奥には、言いたいことを言える様になるように。という意味も込められている。
「どうして欲しい・・・何をして欲しい・・・?どうして欲しいんだろう・・・何をして欲しいんだろう・・・?私・・・」
わからない・・・

本当はわかってる。
「ご主人様のしたいことを、ご主人様がさせたいことを、ご主人様が楽しいと思うことを・・・して欲しい・・・」

これじゃ、自分が無いのかな?
ご主人様のしたいことを、喜んでもらえることを考えて言わなきゃいけないのかな?
と考えてしまって口に出せない。

ダメなのかな?
ご主人様の望む事をして欲しい。
そういう欲求は、ご主人様は望んでいないのかな?

望まれた自分になろうとする。
もしかして、それが私が今まで育ってきた環境の中で作り上げてしまった癖?
ご主人様が壊そうとしている私?

私は何を望まれているんだろう・・・?

結局、思考はそこに辿り着く。


母親が家を出て行き、父親が亡くなり、祖父母に育てられた私が身につけた生きる為の術
−望まれた自分を作る−


私は何を望んでいるのだろう?


もう暫く、私の課題。

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2002年07月31日(水)
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