on a wall
亜栗鼠



 ご主人様が奴隷のパンツを

私は、その日履いていたショーツを入浴中に手洗いしている。


「お洗い致します。」

それは彼の言葉。


「いえいえいえいえ、とんでも無いです。私が洗います。」
なんて言っても、聞いてなんてもらえない。


私の目の前で、私の汚れたショーツが洗われる。
顔も声も彼のままだけど
この意地悪加減はご主人様。

クロッチの部分を特に丁寧に丁寧に
優しく撫でる様に
さすったり
円を描いたり
ゆっくりと

私の目の前で

時々手を止めて私を見る

恥ずかしくて目を合わせられない

目の前でご主人様の手の中にあるショーツは
私の瞳に、自分自身となって映る
ショーツを洗うご主人様の手は
私自身を這っている

湯船の中で、湯よりも熱い溢れてくるものを感じる

「奴隷のパンツ洗うとは思わなかったな〜。」
意地悪に楽しそうに

恥ずかしさと
ご主人様にパンツを洗わせているという申し訳無さ
申し訳無さは、羞恥を増幅させる

「ムズムズする?」

「する・・・」

「でしょ?」

「ぁぅ・・・」

腰が動きだす
声が漏れる

ご主人様は目の前で私のショーツを洗っている
優しく優しく
丁寧に

「いけ」

その一言で
私は昇天する

指一本触れられる事無く

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2002年07月29日(月)
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