乙女だね、って笑って欲しい かっこ悪いって笑って欲しい 乙女チックな感傷であっても、かっこ悪くても 間違いなく言えて誇れるところがあったとしたら
過去も今も一生懸命なところ
「私は、あなたのことを本当に好きだったし、一生懸命に好きだった」 本当に本当にそうだった。
「でも今は違う」 「今はもっと好きだ、いろんな意味で人間的に」
かなり、必死、かなり一生懸命、友達に愛の告白だとみんなから思われたって構わない、相手にそう思われたって構わない、かっこ悪くても、乙女だねってバカにされても、もうそういう風に思われたって全然構わない
これを言わないと、自分の中で先にも後にも進めない
返された言葉が 「あたしも好きだよ」
お土産にあげた鳩サブレの鳩が鳴いてるね 長かったものが、ようやくどっかに落ち着いたね 「鳩サブレ、彼氏さんと食べてね」 「うん、食べるよ」 「よかった」
別れ際 「なんで行かないの?」 「先に行きなよ」 「嫌だね、見送るほうが好きだもん」
「じゃあ、二人揃っていく?」 「そうだね、じゃあね」
抱きしめていけないから、握手で、振り向くことも出来ないし なみだ目で歩く私はなんとやら
とても、すっきりして、物凄く悲しかった
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