29号の日記
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| 2005年06月09日(木) |
クレしん「わくわく温泉」 |
スポクラの帰り、蔦屋で借りてきた。映画版クレしんは「多分面白いだろうな」と思うものから借りてきており、今回の借りた「わくわく温泉」はケツから2番目。話が埼玉で完結しているという点のみが、埼玉県出身の俺として興味をそそられたくらいで、それ以外はそれ程期待はしていなかった。
が、ふたを開けたら、これがかなり面白い。というか、巨大ロボットが、奥秩父の秘密基地から現れ、街を破壊しながら野原家のマイホームのある春日部に向かってくるくだりそのものは荒唐無稽だが、恐ろしく「日常的」に描き出されていて驚嘆する。
真夜中の奥秩父。家の明かりひとつない真っ暗な山。視線を頭上の方に移すと、たくさんの星。夜に雁坂道路(=彩甲斐街道=国道140号線)を車で走ったことのある者だったらきっと、おおっ、これはまさしく奥秩父!と分かることだろう。クレしんお得意の、「単純な絵なんだけど、良く特徴を捉えている」の見本のような映像である。
巨大ロボットは、荒川源流沿いに秩父市まで(川沿い以外は2000メートル級の山なので、ルートの選択の余地はない。)ここらかは、見覚えのある風景がそのままアニメになって出て来るので嬉しい。 まずは、夜明けの秩父市市街地。バックには秩父のシンボル武甲山。秩父警察署に電話が鳴り響く。これも、確か140号沿いにあって、こんな建物だったよなあと思う。通報を受けてパトカーが、 荒川渓谷を一望の下に見下ろせる吊橋(市街地と秩父ミューズパークとを連絡する、秩父市のシンボル的な橋)のたもとにやってくると、渓谷の河床をのっしのっしと歩いてくる巨大ロボット。で、パトカーの警告など全く意に介さず、巨大吊橋をなんなく破壊して進む。 ゴジラなどの巨大怪獣やロボットが破壊するのは、誰もが知っている東京タワーや大阪城といった、大都市ばかり。しかも、映画の中で怪獣やロボットに「破壊」されることで、ますます知名度が高まるという相乗効果があるのだという。もともとの知名度が低かろうが、あえて埼玉にこだわる姿勢を曲げない、原作者の郷土への愛情を強く感じたのであった。 その次の映像は、劇中のテレビ番組「やじうまワイド」 アナウンサーが、半信半疑といった表情で、「埼玉県秩父市に巨大ロボットが出現したというニュースがたった今入りました。」と言った後、ダメ押しで、隣の女性リポーターに、「これって本当なんでしょうかねえ」と言っている。ここらあたりは本当にリアル。 この後、ロボットは、荒川沿いに北上し、寄居で平野部に出た模様。劇中ニュースで、「現在、巨大ロボットは埼玉県寄居町郊外を自足20キロ前後で進んでいます」とアナウンスされている。この頃になってくると、当初は半信半疑だったマスコミも、ニュースの重大さに気付き、自社ヘリを飛ばして中継画像を送ってくるとともに、避難警報を発表するようになる。これがちょうど台風の進路予想図と似たものが劇中テレビ画面に表示され、さらには「なお、避難が必要とされる地域は寄居町、長瀞町、川本町、小川町、美里町・・・と読み上げられるという精巧さ。 (続く)
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