29号の日記
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2005年01月02日(日) 国盗り物語

 正月によくある大長編テレビ時代劇、「国盗り物語」を観る。
舞台は戦国時代。主人公は織田信長。
 俺にとっての信長像は「急進的で残酷な独裁者」である。で、俺の好きな戦国武将と言えば、明智光秀。数年前、ネット友達とのオフ会が大阪で開かれたついでに、大阪の手前の京都から鈍行に片道1時間以上乗って福知山に行き、明智光秀が祀られているという神社に足を運んできた程だ。
 
 番組自体が12時間に及ぶ長いものなので、敬愛する光秀君が出て来ない筈の前半部分はざっくりとカット。夕飯を食べ終わった頃、「そろそろかな?」と、思いテレビをつけると、ちょうど出てきていた。信長に仕え始めて間もない頃の光秀君。

 それからは、番組の準主人公的な扱いで、光秀君が何故、独裁者信長を弑逆(しいぎゃく)するに至ったかが丁寧に描かれており、実に良心的な描かれ方をしているなと感動。
 
  もともと、織田軍団と足利15代(=ラスト)将軍との調整役を務めていて、15代義昭と親しかった光秀君に対して、そのことを重々承知の上で「お前が総大将になって足利義昭を滅ぼせ」と戦を命じる無神経さ。

 主君の命令と、良心や私情との板挟みになってストレスをためて体調まで崩してしまう光秀君がとても気の毒。 

 比叡山焼き討ち(=僧侶3000人以上虐殺&当時の時点で700年前の文化遺産消失)を思いとどまるようにと、跪(ひざまず)いて諫言した光秀君に対して、逆ギレした信長が、蹴りを入れ、さらに顔を何度も地面にたたきつけたり、

 宴会コーディネーターを申し付けられた光秀君が、つつがなく盛大な宴会を開催した後、信長からお褒めの言葉をもらおうとして、何か言った途端、その言葉が生意気に聞こえたらしく、やはり逆ギレして、ほかの家臣が見ている前での暴力。もうこれは一種のDV(ドメスティックバイオレンス)そのものではないかと思う。

 以前、本で読んだ時に書かれていたエピソードがよく描かれているなと思う。(「国盗り物語」という名前の本ではなかった。)

 皆さんも観て下さいよ。「こんな過程があったのなら、光秀君が信長に殺意を抱いたのも理解できる」ときっと共感出来るはずだから。
 

 




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