29号の日記
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午前10時、T嬢に起こされる形で起床。 今日は宿のレンタサイクルを借りて那覇周辺を回るというプラン。 まずは、T嬢が金を下ろさないといけないということで、ATMまでお付き合い、のつもりが、はぐれる。
次に、海方面に。市街地を過ぎ。埋立地のような空き地を横切ると砂浜。T嬢曰く、ここは「波の上ビーチ」と言って、海水浴場でもなく、水も沖縄の中ではそれほどきれいとはいえないが、中島みゆきファンにとっての聖地なのだそう。サンダル履きだし、せっかくなのでちょっと海を足で触る。エメラルドグリーンの海の向こうに国際貿易港のクレーン。海パンさえ持って来ていれば泳いでもよさそうと俺は思った。
海沿いにしばらく行くと、波の上神社という名の神社が。沖縄で神社とは珍しい。もしや明治以降に旧大日本帝国が植民地に建立したのと同じタイプの、「押し付け型」神社?と疑い、いわれの書いてある立札を見たら、実は数百年の歴史があるらしい。「押し付け型」でないと知ってほっとした。社殿は戦後の再建なのだが、屋根が漆喰を塗り固めた赤瓦で、沖縄らしさ満点だった。T嬢は全く興味がないらしく、「もういい?」と聞かれたので、隣の公園に移動、散策。(こちらもT嬢は暇だったらしく、もういい?と聞かれた。)
神社のはす向かいの角地にたたずむ、沖縄にしては珍しく木造の、昭和30年代風の古びた食堂へ。俺はソーキ汁(豚の角煮が入っているものの、さっぱり系の汁物)を食べた。意外に量が多く、びっくり。 T嬢はといえば、12時前の朝昼兼用食だというのにビールを頼んでいた。
その後、やはりその近くの中華式庭園「福州園」へ。ふんぞり返った屋根のあずまやや、どぎつい建物が園内に散りばめられているところがいかにも中華らしいが、庭園自体はまあ落ち着ける。が、スピーカーで園の由来等をエンドレスで流すのはやめて欲しい。そうした情報が欲しい人はパンフレットでも読めばいいのだから。池の中で天を仰いでいる孔子?のような石像があったが、あれは何だったんだろう???
次の行き先はあまりよく聞いていなかった。マイペースでチャリを飛ばすT嬢と、ヒーヒー言いながら付いていく俺。とうとう長い上り坂のカーブで見失ってしまった。上り坂の終わったところはT字路になっていた。どちらに曲がったのか分からないし、ヘトヘトになったので、T嬢がやがて戻ってくるまでT字の所で待つことにした。10分か15分して、期待通りT嬢は戻ってきた。T嬢は、「アンタがノロノロしているから、アタシが見たいところ見れないじゃない。」と俺を非難。「じゃあ、お互い宿での待ち合わせ時間を決めて別行動にしよう」と提案し、両者納得の上別行動開始。
俺はまたしても公園。今度は琉球王府が清王朝の使節を接待したという言われのある庭園。ただし、パンフレットによると、オリジナルは戦争の際、艦砲射撃で滅茶苦茶にされ、今あるのは再建されたものとのこと。 中央に池があり、錦鯉に混じって何匹か亀が棲み着いていた。人間に興味があるのか、単にエサをもらいたがっているのか、一匹の亀が岸から上がり、こちらの足元に寄ってきた。指を差し出したら、俺の指の先に一瞬、頭の先で触れたかと思うと、後ずさりを始め、チャポンと音を立ててまた池の中に戻っていった。のんびりした亀の仕草を見ていると癒される気がする。 別の観光客は運良くお菓子を持っていて、亀にやっていた。残念ながら、園内では亀や鯉のエサは売られていなかった。ああ、俺もエサになるもの予め持ってきておけばよかったと思った。
合計1時間程この公園で過ごし、さて次はどうしようかと、地図を広げた。 国際通りでお土産を買うにはまだ早いし、ということで、もう一箇所公園に行くことにした。目指すは鰻湖公園。マングローブの林が間近に見れるという公園だ。数年前一度ツアー観光で来た時に、バスでここの湖にかかる橋を渡った際に印象に残っていて、一度ゆっくり立ち寄ってみたいと思っていた場所である。但し、その間に食品スーパーがあったら随時寄って、「ウベ」芋を見つけることを目標とした。
途中、ホカ弁の店があったので、何か沖縄オリジナルなメニューはないかなと見たら、あった。「ゴーヤ丼」420円也。買い込んで湖を見ながらベンチに座って食べた。
湖を取り囲む道を一周した後、買い物タイムにしようと、国際通り方面へ。 途中、スーパーを見かけるごとに立ち寄り、「ウベ芋」を探すが、やはり見当たらず。というか、その他の沖縄オリジナル野菜すらもあまり見かけないぞ。 ところで、2軒目のスーパーに立ち寄った時、初めて訪れる場所の筈なのに、以前、同じ風景を夢で見た気がした。2軒目のスーパーはいつか俺が立ち寄る運命だったのだろうか?
この2日間(前夜を含めれば「3日間」)で何度も行き来した「国際通り」、今回は独りだし、自転車なので少々買いすぎても重さをさほど気にしなくても大丈夫なので、安心して買い物して回る。 まずは、「無料で泡盛の試飲が出来る泡盛センター」(正式な店の名前は不明)で、泡盛じゃなくて、「もろみ酢」(↓参考資料)
http://www.rakuten.co.jp/nat-gar/480345/480798/
置いてませんかと聞いたところ、「ウチで置いているのはこれとこれだけなんですよね」と言われた。そのどちらもが、見たこともないもろみ酢。 「いや、本州でブームになっていて、広告がたまに入ってきて、3本1万円とかで売られている高級な奴は?」 と聞いてみたところ、 「知らなかった。」 とのこと。灯台下暗しで、意外にも沖縄ではあまり「もろみ酢」はブームにはなっていないようである。
泡盛センターを後にして、「公設市場」に。案の定、公設市場は閉まっているのだが、近くに八百屋が店を開いていた。ここでも、「ウベ芋置いていません?」と聞くが、「アイス以外では見たことないな」とのこと。地元の人でも知らないとは意外。 別の店では「それって紅芋(紫芋)のことじゃなくて?」と聞かれる始末。 地元民なのに、地元の野菜に疎いのはどうかと思う。君達、地元野菜にこだわりとかないの?って。 そうこうしているうちに、昨日T嬢が注文し、一口食べさせてもらったら意外においしかった「海ぶどう丼」の「海ぶどう」(海藻)、どの店でも600円という値段で売られている。表示をよく見ると、フィリピン産・・・。「えー、沖縄の海で育ったんじゃないの〜?」と思わず漏らしたら、若い女性店員、「今、海ぶどうで国内産のものなんてほとんどないですよ」との言葉。養殖するための海面には困らない筈なのに、何で沖縄では育てないんだろう? のんびり買い物を出来る時間がだんだん残り少なくなっていたので、腑に落ちないながらも、その店で仕方なく「フィリピン産」海ぶどう購入。なんか、沖縄の人って、自分で食糧を生産する意欲やこだわりといったものが非常に弱い気がする。 あと、着替えが欲しいので、Tシャツを買うことにする。雑然と品物を並べている店に500円のTシャツがあったので、サイズを確かめた上で購入。
その他、こまごました食品等を買って、宿に戻ったら7時。T嬢待ち合わせに確信犯的に遅れた。T嬢は既に空港に向かいつつ、食堂で夕飯を食べているとのこと。俺は、宿のシャワーを使わせてもらい、着替えた後、モノレールの駅前の百貨店の地下食品売り場に行って、沖縄オリジナル惣菜を買い込む。 「田芋田楽」「田芋&紫芋ミックス田楽」それに「月桃餅」(月桃という植物の葉で包んだ、柏餅のようなもの)等である。「田芋」は里芋の一種なのだが、生産量が少ないためか、やたらと高価。そういえば、八百屋でも一袋700円という値段で売られていたのを思い出した。(ふつうの里芋だったら200円くらいで買える程度の量)
帰りの飛行機に乗ってから、これら惣菜を食べ始めた。月桃餅は美味しい。コストパフォーマンスも良い感じ。「田芋田楽」は、蒸かした「田芋」に砂糖を加え、裏ごししたような食べ物。「ねっとりと甘いペースト」といった感じ。こんなにねっとりと特徴的な味なら、今度機会があったら買ってみようかなと思った。
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