29号の日記
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「読売新聞ですが」 集金かと思って財布を手に玄関へ。 「今日は集金じゃなくてお願いなんです」 イケメンというほどではないが、ちょっと茶髪、20代後半位の好感の持てる青年である。 ビール券と洗剤という、契約拡大必携アイテムを両手に、 「6ヶ月お願いしますう・・・」 そう、契約更新のお願い。 毎度のことなので洗剤は実家にプレゼントするくらい余っているし、ビール券はスーパーで使えるので有難いが、どうしても欲しいほどのものでもない。なので、 「忙しいときとか読めないままの新聞がたまってしまって、無駄なんで、契約更新しないつもりなんですよ」 と言って断りつつ、そういえば、映画のチケットとか以前くれたんだよなと思い出し、 「今やってる『キャシャーン』って映画のチケットありません?平日限定とかじゃなくて、ちゃんと休日に観れるやつ。営業所に戻ってみて、もしあるようだったら折り返し電話ください。そしたら契約更新してもいいですよ。」 と切り出した。 青年勧誘員は、分かりましたと言って立ち去っていったが、5分としないうちに電話がかかってきた。 「映画の券確保しましたので、そちらに伺わせていただきます」 戻ってきた青年、差し出したチケットの包み紙には、「ファミリーマート」のロゴが・・・。 「まさか自腹でコンビニで買ってきたのか・・・?」 「はい。店に確認したら『ない』ということだったんで、買ってきちゃいました。」 「マジかよ・・・。そこまでしてくれなくてもいいのに・・・。」 「でも、絶対契約減らしたくないんで。」
きっと販促ノルマがあって、達成出来ないと首切られたりするのだろう。だから、自腹を切ってでも契約を取れれば彼にとっては嬉しいのだろう。しかし、青年には申し訳ないことをしたと思う。 この勧誘の実態を、読売新聞のオーナーのナベツネに見せつけてやりたい。 アンタが誇っている「読売新聞購読者シェア」は、こうした犠牲の上に成り立っているのだと。
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