29号の日記
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北陸在住の年上のメール友達と、伊勢観光してきました。 行き先に伊勢を選んだのは、互いの中間地点であり、かつ、春を感じられるところという、それだけの単純な理由。お互い、どこを見てどこに泊まるかということは何も計画しないまま、当日を迎えました。 彼は名古屋駅までクルマで俺を迎えに来てくれ、(注1)一般道をひたすら南下。 道路沿いの店で昼飯(かつ丼)を食べた後、海岸に立ち寄り、砂浜を歩く。 砂浜には浜大根(注2)が生えていたので、俺は採集。彼は 「店で野菜買えばいいのに?」 と不思議がっていた。一般人としてもっともな意見ではあるが、俺は反論。 「水っぽくてやわらかいだけの最近の市販の野菜(注3)と違って、味と歯ごたえがあって、これが美味いんですよ。」
その後砂浜をずっと歩いて、小さな川の河口に突き当たった。砂浜はそこで途切れ、消波ブロックが積み上げてある。 彼が、「ブロックにこびりついている貝、牡蠣だよ。小さいけれど。」と俺に指し示した。見てみるとなるほどその通りである。一匹や二匹どころではなく、ブロックにびっしりと、である。 釣り人はいるのに何故誰も牡蠣には見向きもしないのかなと不思議だった。 彼は「小さいからじゃない?」と言ってたが。
その彼は、同じくブロックに張り付いている。たにしみたいな小さな巻貝を、食べる訳でもないのに、面白がって集めて岩の上に並べていた。 「たにしを集めて並べる行為の、どこがそんなに面白いのですか?」 と聞いたが、納得のいく答えは返ってこなかった。天才の考えることは良く分からない。
その後、そういえばこの辺りにヤマギシ(注4)の農場があったよな、という話になり、あまり気が進まなさそうな彼を俺が説得する形で、地図場所を確認し、見に行くことに。
なんか、周囲の山々、それに田畑と家々の混ざり具合が、俺の育った田舎に似てるなあ、と思いつつ、 丘の中腹に忽然と姿を現した、学校風の建物。アレに違いないと近寄ってみると、そのそばに、コンビニをさらに一回り小さくしたくらいの広さの直売所があった。時間は夕方5時半。 もう閉店間近なのか、駐車場にお客さんのものと思われる車は停まっていなかった。 ガラス張りの店内を見ると、レジ係の人が暇そうにしてる。車を降りると、そのレジ係の方々(注5)と目が合ってしまった。「あっ、よそ者が来たぞ」と言わんばかりの警戒心に満ちた視線。怖い。
びびっている俺を尻目に、彼は悠々と店内に入って行く。俺も覚悟を決めて店内へ。 レジの人にケーキとコーヒーをタダでご馳走になる。 でも、男の方が見るからに、「はまっています!」という人に特有な目つき顔つきをしていて、やっぱりちょっと怖い。教団の悪口でも言おうものならタダじゃ置かないぞという意思が顔に出ているとでも言えばいいのだろうか? レジの人曰く、折り紙つきのオススメ品とのことで、 俺はソフトクリームを、彼はプリンを買って食べる。 ソフトクリームは今まで俺が食べた中で一番形が格好悪かったような・・・。でも味は確かに美味しかった。 プリンは彼によれば「卵の味が濃すぎる」との評価。自分も食べさせてもらったけど、確かに、もっと卵の味は薄い方がさっぱりしていていいのではないかと感じた。 レジ係の方、ご親切にありがとう。
その後、幹線道路に戻る途中で、高田という、中世の環濠都市に立ち寄りました。巨大な総本山の寺が、市域の半分以上を占めるという、かつての宗教都市。半分以上というのはすごいな、と思いました。彼は歴史的町並みを散歩するのが結構趣味みたい。
さて、辺りはすっかり暗くなったので、夕飯を食べる店を探しつつ、道を南下。 飯に結構こだわる彼のお眼鏡にかない店はなかなか見つからず、一時間以上車を走らせた末、もう、お腹が減ってどうしようもないからここらで妥協しようということになり、松阪市と伊勢市のちょうど中間の田園のど真ん中に位置する、一大郊外型ショッピングセンターにて夕食となる。
郊外、幹線道路といえばラブホ。そのショッピングセンターから程近い、「ホテルスウィート」にて宿泊。ラブホに泊まろうと言い出したのは俺なのに、開き直った彼が、「オトコは度胸だ」とばかりに先頭に立ってリード(エスコート?)してくれました。 素晴らしいことに、基本的にフロントの係と顔を合わせなくても部屋まで入れてしまえるタイプの所だったので、オトコ二人、断られることもなく、無事入室。
入ってみて、その広さにびっくりさせられました。部屋15畳、風呂6畳、その他の水回りと廊下・玄関とで8畳くらい、あわせて30畳くらあったのではないでしょうか。ダブルベッドひとつとっても、畳4枚分くらいの広さがあるんじゃないかな、と感じました。
そして俺は、ちょっと羨ましく思いました。ノンケって、この値段(2人で6900円だった。)で、こんな豪華なところでHしてるのか、、、と。
続く。
(注1)ターミナル駅まで自家用車が入ってこれる名古屋ってすごい! (注2)平安時代頃に栽培されていた大根が野生化したもの。根は貧弱な為、主に葉を食べる。 (注3)とりわけ菜っ葉類に関して、この傾向が顕著だと思う。 (注4)ヤマギシズム。一種の原始共産主義イデオロギーに基いたカルト的集団。 (注5)男女二人組だった。二人は夫婦だとのこと。
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