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■ 覚めてしまうと悪夢も笑える
昨夜は同居人の誕生日でさんざ食べて飲んでしまった。 ぼんやりした頭で洗い物とお風呂を済ませ、9時過ぎにさっさと寝てしまう。
そして見た夢は。 和室の天袋に檻に入った虎を飼っている……というもの。 何故飼っているのか理由は不明なんだけど、とにかく大きく育ってしまったらしい。らしいと言うのはその姿を家族の誰も確認していないからだ。
ときどき怒りにまかせて天袋のふすまをどつく音がしたり、ぐるるとうめく声が聞こえる。しかし不用意にふすまを開けて虎が飛び出してくる恐怖を考えると、確認する勇気がない。結局みんなで「虎なんかいない」と思い込み、エサも与えず放置することになる。 いくらなんでも死んだだろうという頃、天袋でゴソゴソうごめく音がする。みんな気づかないふりをして、いつもの生活を続ける――夢の中で「老人や乳幼児を虐待するってこういう感じなのかもなあ」と思う自分がいる。
夜中、胃がもたれたのと暑いのとで目が覚めた。 設定は笑える。でも潜在意識は笑えない、どころか寒々とするような酷薄さだ。 なんで虎だったんだろうと考えて、昼間読んだ岡崎京子の「ヘルタースケルター」の主人公りり子を、検事が<タイガーリリィ>と呼んでいたことを思い出した。 岡崎はこの作品連載途中の1996年交通事故に遭い、現在もリハビリ中である。確実に回復してるという一方で、マンガ家としての復帰は絶望的との噂もきく。 いつもは辛口評論のいしかわじゅんが「神様って残酷だ。オレたちに岡崎を返してくれ」と語ったそうである。 夢は、そんなことが見せたカオスだったのかもしれない。
ついでに、マンガの中にあった「12時をすぎると馬車はカボチャに馬丁はねずみにドレスはぼろくずになりますよ」のセリフは、「馬車はかぼちゃに馬はねずみに御者は蛙に頭はフケになりますよ、これがほんとの灰かぶり」に呼応すると気づく。ちなみに引用は大島弓子の「水枕羽枕」だ。
具合が悪いときの方が、人間頭が冴えるらしい。
2005年04月10日(日)
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