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■ 日曜美術館でヲタク談義
先月27日に放送されたNHK教育『日曜美術館』のテーマは「アキハバラ」でございました。BGM全般がEVAだったことからして、番組の毛色はご理解いただけるかと存じます(^_^;)。
あたしが秋葉原の変貌を知ったのは実はごく最近のこと。 ラジオ少年がジャンクの中をさまよってるんだとばかり思っていて、まさかあんな一大ヲタク街になってたとは衝撃でした。
番組では昨年のベネチア・ビエンナーレに参加した日本館の内容を中心に、ヲタク文化が紹介されました。 都市の変容がテーマの展覧会で日本が打ち出したのは「おたく:人格=空間=都市」。 コミッショナーの森川嘉一郎氏(建築学者)によると、秋葉原の変容を通し日本独特のおたく文化の価値観を発信するコンセプトだったそうです。
実際に館の内部はアキバにあるおたく向けショップの店内をそのまま再現。天井から美少女アニメやBL風ポスターが下がり、ゲームのデモ、ディスプレイケースにはたくさんのフィギュアを並べました。 また実際のおたくたちの部屋をいくつも入れ子状にジオラマ化したり、コミケの再現、同人誌の展示など、おたくによるおたくの表現といった手法が圧巻です。 見学に来たヨーロッパの方々は、入り口にでかでかと書かれた「萌え」「へたれ」「ぷに」の文字に首を傾げたり、フィギュアやジオラマに見入り、インタビューにもとっても困っている様子(笑)。森川さんの、退館した人の心に多くの疑問や混乱が残ってほしいという狙いは成功したようです。
アキバの特徴は、従来のように多くの専門店が趣味人を呼ぶのではなく、集う趣味人のニーズに合わせて街の方が変貌した点。これまでの都市計画は行政や企業資本主導型でしたが、今後はアキバのような展開が増えるだろうと指摘していました。
また、マニアとおたくの違いは、マニアが鉄道や切手など現実的な形あるものを好むのに対し、おたくは一般的に低俗とされがちなマンガやアニメ、ゲームなど虚構性の強いものを好むところにあるという意見は分かりやすかったです。 同時に、おたくの発生を1970年の大阪万博以降としているのも面白い考えです。当時の日本は高度成長期のピークで、誰もが明るい未来を信じていました。しかし国家の威信とともに科学技術が失墜した結果、現実ではなく虚構の未来へ希望を託し始めた……これがおたくの発生だと位置付けているのです。
どこの国にもPCやゲームが好きで、外見に無頓着な人々は存在します。 そういう意味でおたくはインターナショナルな性格をもっているけれど、日本では固有の文化として結実した点が稀有なのだ、という結論でした。
個人的に興味大だったのは、鉄腕アトムの大きな瞳、幼児体系、セルロイドのようなつるつるした肌が現在のアニメキャラの原形(特に美少女系)を作ったというところ。 ヲタク的「萌え〜v」の前に、日本人のもつ「かわい〜v」の感覚がもっと理解されれば、対欧米文化輸出入格差もかなり解消されるような気がします。
2005年03月02日(水)
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