diary of radio pollution
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文豪気取りで軽井沢。
その地名の響きだけで高揚してしまうのは、やはり文豪の足跡がそこにあるからだろう。
関西からだと、やけに遠く感じる軽井沢。縁もないので、勝手な想像だけが先行する。少し行きたい所だけ調べて、あとは気ままにぶらり。
近づくにつれ、岩肌の多い山が連なり、独特の風景に心が高ぶる。白樺の景色を好む者としては、平地にまっすぐ続く道にも楽しさを感じる。そして、暑い気温さえも、心地よい風がさっと拭い去る。
中心部にはアウトレットが在り、賑わいを感じるが、どこか都会のそれとは異なり、雄大な景色のような余裕というか、独特の落ち着いた時間が流れている。街中も外れも、所謂田舎風情ではなく、さすが外国人が切り開いた土地だけあって、期待通りの軽井沢。
珈琲店は、数日旅行では回りきれない程で、二店だけ選んで味わう。どちらも期待を裏切らない。
別荘地帯の木漏れ日の射す小道と静けさ。
嬬恋まで足を運ぶ。独り高原の露天風呂に浸かり、流れる夕雲を眺めていると、天上の世界を想った人々の気持ちも沁みてくるようだ。
浅間山の裾野に広がる森林は、さながら小説の世界。白いノースリーブのワンピースを着た少女が木立の間から顔を出す。眺めていると心が離れなくなるので、軽井沢を後にした。
koji
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