diary of radio pollution
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夜、大雨。
日付が変わった頃、床に就いた。屋根を叩く雨の音は、リズミカルに近づいては離れ行く。嵐に対する不安、危機感は、本能的に眠らせまいとしているのだろうか。そんな時、必要以上に脳は冴えてくるばかりで、余計な想像が頭を埋め尽くす。
仕方なく、明かりを点けて、読みかけの本を手に取る。分厚い伝記で、最初のページを開けてかれこれ数ヶ月は経過している。しばらく読まない時期もあったので一冊にしては付き合いも長い。
一章読み終えては、灯りを消し、横になってみるものの雨音だけが響き、また良からぬ想像が広がるばかり。そしてまた、灯りを点し、本を開く。幾度か繰り返す。
梅雨も終盤に差し掛かったこの頃は、明けるのも早く、庇で雨宿りする雀の鳴き声が耳に入ってくる。手元のページもあと僅かになり、人生もいよいよ最後を迎えようとしていた。こちらは朝から外出しなければならないのに、もう寝ようなんてことは考えず、見届ける気持ちでページを捲り続けた。
目覚ましのアラームをセットしていた頃、一人の作家の人生の末路を速い速度で駆け抜け、読み終えた。
偶然にも誕生日が同じだった彼女には、作品を超えた親しみを覚えた。
koji
radio pollution
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