だらーと過ごす一週間計画。 いやあ、ほら五輪だし、テレビの前離れられないでしょ。 ユーロスポーツ、本当に一日中アテネ中継をしている。 放送する競技に大いなる偏りがあるのが、玉にキズ。 ヨーロッパの人間は、何でああ重量あげとかカヌーとかが好きなんだ? おかげでごついおっさんばっかり鑑賞しているコージ苑である。
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ケルテース・イムレ『運命ではなく』 国書刊行会
ハンガリー出身で、強制収容所経験者である作者が、 自伝的に綴った小説である。 体験した一人一人に、とてつもない「話」を与えた、 あの戦争の、あの出来事。 かつて『朗読者』に書かれたように、 体験していない者にとっては、 いくら事実に関する知識を集め、考察を重ねたところで、 それはあくまで想像でしかなく、 私達は「分かる」とは言えないのだろう。 この作品では、主人公の少年は、最後にこんなことを言っている。
−あの出来事が私達の方へ『やって来た』なら、 私達もそれに向って進んでいたはずだ。 そして、もしあの出来事が避けようのない運命であるならば、 自由などというものは、そもそも存在しないのだ。−
この重さは何事だと思う。 普通に生きていれば、まず出てきそうにない発想である。 コージ苑はこの言葉に簡単にうなずきたくないけれど、 かといって頭から打ち消してしまえるだけの言葉も見付からない。 ここ数年で読んだ、この手の話の中では一押し。
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