出向コージ苑

2004年08月17日(火) 杉の柩

もう何度も何度も、
それこそ数え切れないほど読んだ本だけど、
何となく日本から持ってきてしまった。

アガサ・クリスティー『杉の柩』 ハヤカワ文庫

婚約をしているロディーとエリノアはいとこ同士。
ある日舞い込んだ匿名の手紙を読んで、
彼らは病気の伯母の元に出かける。
そこで美しく成長した門番の娘、メアリイに出会い、
ロディーはすっかり一目惚れ、
伯母の死をきっかけに、2人は婚約解消となる。
一見そうは見えないが、実はロディーを深く愛していたエリノアは、
メアリイを激しく憎むようになる。

数ヶ月後、伯母の屋敷を処分しに来たエリノアは、
父の死に会い、同じく屋敷に戻ってきたメアリイに再会する。
エリノアは彼女にサンドイッチを供したが、
メアリイはその数時間後に死んでしまう。

…といった感じで、恋愛色が濃く出ているこの作品、
殺人事件とその解決よりも、
前半で病死してしまう伯母やポアロ等の年寄りが、
全編を通じて若者の恋を優しく見守っている様子が、
物語の土台を成しているようだ。
これは謎解きに挑むよりも、
恋愛小説を読むようにして当たるといいかもしれない。


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