出向コージ苑

2004年04月18日(日) キツネ探し

首が痛いというのに、
せがむ父親に負けて、
日曜日の蚤の市に出かけた。
ちなみに、母親は実にさりげなく逃げた。
さすが、父親と暮らして数十年のキャリアである。

彼の目当ては言うまでもなく、
昨日のワインツアーで見つけた、
キツネをマスコットキャラクターにしている、
スキー大会のグッズである。

適当な店を物色して、
大会のバッジでもないかとあさってみたが、
ろくに整理もしていない中から探すのは大変。
おじさんに「キツネのスキー大会」などと、
大層怪しげなスロ語で聞いてみると、
意味は分かってくれたが、「あるかどうか分からん」という答。
そうなると、残るは根性だ。
がんばれ父。

途中、喫茶店を開く母へのプレゼントとして、
壁にかけるタイプのコーヒーミルを買ったり、
ウィーン産だという、真鋳製のインク壷を値切ったりと、
散々遊んだあげく、ようやくキツネバッジを見つけた。
ここの店主はかなりのコレクターだったようで、
他の店とは比べ物にならないぐらい、
きちんと整理されていた。
開催年によって、バッジの色などが微妙に違うのを、
時間をかけて物色し、
ここでめでたく二つ購入。

すっかり満足した父を連れて帰り、
午後は痛む首を抱えて読書していたコージ苑である。

※※※※※

宮部みゆき『理由』朝日文庫
文体に関するアイディアの勝利、って感じが。
個人的には、『模倣犯』の方が迫力あったなあ。

高村薫『地を這う虫』(出版社忘れ)
やっぱり短編では、
この作家の作品を読む醍醐味が薄れてしまう。
ぎちぎち、ぎゅうぎゅうに詰まった高村エッセンス、プリーズ。

パトリック・ジュースキント『香水』文春文庫
これを読みたいと、
文庫落ちを待って2年ぐらいか。
先日、研究用の文献を注文した時に、
半端な値段が出たので、ついでに頼んでしまった。
匂いを持たない男を描いた作品の中からは、
息が詰まる程のニオイが噴出し、
読む者の頭の中の鼻を直撃し、麻痺させる。


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