出向コージ苑

2004年04月17日(土) 思わぬ事故

年に二回の学科慰安旅行に、
両親ごと参加した。
前回はイタリア国境近くの町で散々ワインを飲み、
肝臓を傷めつけて帰ってきた。
それにもこりず、今回もワインツアーである。
行き先は西、白ワインで有名な地方だそうだ。

午前は山間の小さな町にある保養施設へ。
これは日本でいうところの、
健康ランドであろうか。
温泉プールや屋外プールがあり、
サウナ、スポーツジム、泥エステ等々、
ある種の女性にとってのステキ施設がいっぱい。
残念ながらコージ苑は、
諸般の事情により温泉プールには入れなかったため、
母親と一緒に数時間、
コーヒーを飲みつつくだを巻いていた。

昼食は、標高1000mのあたりにある、
農場が経営しているレストランで。
出てくる料理は、全てそこで作られたものである。
ワイン、たんぽぽのサラダ、鹿肉のステーキなど、
「山の料理」が盛り沢山。
デザートのケーキまでしっかり食べて、
この後ワインがどこに入るんだっていうぐらい満腹である。

食後の散歩がてら、農場を見学させてもらった。
ここは鹿の放牧もしているそうで、
鄙にはまれな(失礼)可愛い顔をした、
ここんちの息子ががんばって、
鹿の群れをコージ苑達の近くまで追い込んでくれた。
コージ苑もがんばってカメラのシャッターを押してみたけれど、
後で見たところ、ただの茶色い点が写っているだけだった。

恐ろしい事に、ここまでは全て「オプション」。
今日のメインは、午後4時も過ぎてからたどり着いた、
地下のワイン倉庫見学と試飲ツアーなのである。
スロ第二の都市は、古くから産業が盛んだったことで、
首都よりも豊かだった時代もあるとかないとか。
その町の中心部の地下には、ワインが眠っているのだ。

かびと酒精の匂いがする倉庫の中は、
目の届く範囲全て、ワイン樽で埋め尽くされている。
倉庫の全長は3km。
戦争中にはシェルターの役割も果たしたらしく、
そこに避難してくる人達は、
必ずワイングラスを持参した、という眉つばものの逸話付き。
ビンテージのワインの保管所を見たり、
スパークリングワインの製造方法を教えてもらったりと、
何だか社会見学のような気分になったところで、
オトナの時間(=試飲)である。

ここで製造されている代表的なワインを5種類。
コージ苑の隣りには、
この町出身、中国学科のシャオマヤ嬢がいたので、
つかまえて色々と解説してもらう。

キツネコレクターの父は、
あるワインのラベルにキツネがいたとかで大喜び。
聞けば、毎年行われるスキー大会のキャラクターだそうだ。
浮かれて二本も購入した父、もうノリノリである。

街の外れの高台にあるレストランで、
簡単に夕食を摂っての帰り道。
車内のほぼ全員がうとうとと舟をこいでいると、
いきなりバスが大きくゆれ、
最後部座席に座っていたコージ苑家族は、
はずみで跳ね上げられて、
バスの天井に頭をぶつけてしまった。
あっと思った時には既に遅く、
三人揃ってむちうち症である。

最後の最後についてないよ、うちら。
でもまあ、バスの運転手さんが、
責めるのも哀れになるほど心配そうにしていたので、
まあいいや、と流してしまったコージ苑達は、
まるっきり「3人の優しい日本人」である。


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コージ苑