一昨日の日記に書いたマンガ好きの女子学生が、 本日行われた口頭試験を受けに来た。
…で、まあぶっちゃけて言うと出来が悪かったわけだが、 ベケ教授は寛容な方なので、 「救済措置をとるなら、彼女の得意分野で発表させたらどうか」と仰る。 それはいいですね、ということになって、 外で待機していた彼女を呼び入れた。
前ふりとして、ベケ教授が聞く。 「レイナさんはマンガが好きなんですか」 「はい、好きです」 「どんなマンガが好きなんですか、サザエさんとか?」 「いいえ、『罪に濡れた二人』などが好きです」
お前…それはこの場で堂々と言えるマンガじゃないだろ… とコージ苑は苦笑気味だったのだが、 ここでベケ教授の一言。
「そうですか、じゃあそのマンガについて発表してください」
(レイナさんとコージ苑、間髪いれずに) 「や!それは!!」
その瞬間、同僚の先生方の視線が何故かコージ苑に集まった。 ベケ教授も、何故かコージ苑に聞いた。 「え、それはどんなマンガなんですか」
聞 か な い で よ
コージ苑はしどろもどろになって答えた。 「いやーその、説明を聞いている方が赤くなるというか青くなるというか」 CSB先生、嬉しげに言う。 「やだー、コージ苑さんどうして知ってるのよ〜」 愛読してたわけじゃないんだってば。 あのマンガ(というかあの雑誌)、 一時期話題になってマスコミにも取り上げられたんだってば。 っつーかコージ苑、尋問されてるっぽい…
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レイナさんは退室する瞬間、 コージ苑に向かってにっこり笑った。 それが共犯者の微笑みに見えたのは、 きっとコージ苑の気のせいに違いない。
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