出向コージ苑

2003年12月30日(火) 年越しコンサート

ウィーンフィルのニューイヤー・コンサートならぬ、
R市交響楽団のニューイヤーズイブ・コンサート。←長い

このコンサート、市民に大層愛されているのか、
3日間の座席はほぼ完売。
(エンジェル先生がどんな手を使って入手したのか、
それは彼のみぞ知る。)
会場は、ハンザ都市だった頃使用されていたという大ギルドの、
最上階にあるコンサートホールである。

席に着いて落ち着く暇もなく、
隣に座った老人につかまって英会話地獄である。
この歳にしてはえらく流暢な英語を喋る、と思っていたら、
その老人は第二次世界大戦が終わる直前に、
L国からドイツ、さらには大西洋を渡って、
長らくアメリカで生活していたそうだ。
かの地で生まれた子供二人も独立し、
83歳になった去年、母国に帰ってきたという。
この人一人で、小説が書けそうだ。

本日のプログラムは、
指揮者をウィーンから迎え、
かつ本家に倣ったのか、
まるごとシュトラウスである。
いいねえ、気分出るねえと、お隣の老人はご満悦。
コージ苑も、シュトラウスは嫌いではない。
お決まりの「あれ」は出るか?

指揮者は若手だったが、
それが今回のコンサートでは良かった。
なにせシュトラウス。
そして親子連れの多い客層。
彼の元気の良い指揮は、雰囲気にぴったり合っていた。

最後の曲が終わると、拍手の嵐。
「アンコールを聞かないうちは絶対帰らないぞ」コールである。
3回目に出てきた指揮者君、
タクトを取り上げて、あの有名な曲のイントロを1小節…
で止めて、客席をふりむき、オケと合わせて
「来たる2004年に、おめでとう!」
(L国語だったのでよく分らなかったが、
多分こんなセリフだったのだろう)
客席からはもう一度、大きな拍手。
うーん、いやが上にも気分が盛り上がるなあ。

で、やっぱりアンコール1曲目は、
「美しく青きドナウ」(リピート省略バージョン)。
それでも観客は指揮者を許さず、
結局もう一曲、短いのを演奏させて、
やっとのことでコンサートは終了したのである。

L国ではオペラやバレエが多くて、
純粋なクラシックコンサートには随分ご無沙汰だったが、
こうして行ってみると、
生の音楽に全身どっぷり漬かるのは、やっぱりいい。


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