ウィーンフィルのニューイヤー・コンサートならぬ、 R市交響楽団のニューイヤーズイブ・コンサート。←長い
このコンサート、市民に大層愛されているのか、 3日間の座席はほぼ完売。 (エンジェル先生がどんな手を使って入手したのか、 それは彼のみぞ知る。) 会場は、ハンザ都市だった頃使用されていたという大ギルドの、 最上階にあるコンサートホールである。
席に着いて落ち着く暇もなく、 隣に座った老人につかまって英会話地獄である。 この歳にしてはえらく流暢な英語を喋る、と思っていたら、 その老人は第二次世界大戦が終わる直前に、 L国からドイツ、さらには大西洋を渡って、 長らくアメリカで生活していたそうだ。 かの地で生まれた子供二人も独立し、 83歳になった去年、母国に帰ってきたという。 この人一人で、小説が書けそうだ。
本日のプログラムは、 指揮者をウィーンから迎え、 かつ本家に倣ったのか、 まるごとシュトラウスである。 いいねえ、気分出るねえと、お隣の老人はご満悦。 コージ苑も、シュトラウスは嫌いではない。 お決まりの「あれ」は出るか?
指揮者は若手だったが、 それが今回のコンサートでは良かった。 なにせシュトラウス。 そして親子連れの多い客層。 彼の元気の良い指揮は、雰囲気にぴったり合っていた。
最後の曲が終わると、拍手の嵐。 「アンコールを聞かないうちは絶対帰らないぞ」コールである。 3回目に出てきた指揮者君、 タクトを取り上げて、あの有名な曲のイントロを1小節… で止めて、客席をふりむき、オケと合わせて 「来たる2004年に、おめでとう!」 (L国語だったのでよく分らなかったが、 多分こんなセリフだったのだろう) 客席からはもう一度、大きな拍手。 うーん、いやが上にも気分が盛り上がるなあ。
で、やっぱりアンコール1曲目は、 「美しく青きドナウ」(リピート省略バージョン)。 それでも観客は指揮者を許さず、 結局もう一曲、短いのを演奏させて、 やっとのことでコンサートは終了したのである。
L国ではオペラやバレエが多くて、 純粋なクラシックコンサートには随分ご無沙汰だったが、 こうして行ってみると、 生の音楽に全身どっぷり漬かるのは、やっぱりいい。
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